この言葉を、大越塾長は折に触れておっしゃってくださいます。
初めてお聞きしたときは、「?」と思いましたが、解明していただくにつれ、「!」と納得がいったのでした。(中略)娘もその一人だったのです。優しいけれど感受性が鋭いだけに複雑で扱いづらい子、社会へ戻れない弱い子という漠然とした認識でおりました。しかし、見方を変えれば、敏感に感じ取れるだけに、社会や家庭の有り様に違和感を覚え、不安を感じながらもアウトするということは大変勇気のいることで、むしろ強い子なのです。これまで皮相しか見ていなかった自分の価値観が、百八十度ひっくり返された言葉でした。
娘はアトピーだったこともあり、小学六年生から、中三の一年を除いて七年間引きこもっていました。七年間というのは大変長い時間ですのに、私たちにとって長いという実感があまり湧きませんでした。感覚が麻痺していたのです。