◇◇ ……今思えば中学の頃から学校には行きにくくなっていたんです。(略)そんな状態でありながら、高校を卒業しないなんて私の価値観の中ではあり得なくて、高校だけはどんなことがあっても、という思いでした。大学にさえ入れば(略)
――不都合なことは見ないようにしていた、という部分もおありでしたか?
◇◇ 息子はたくさんサインを出していたんだと思います。(略)子どもは自分が頑張る姿を見て育ってくれるはずという風に都合よく考えていました。息子は、そういう母を見て、言いたいことも言えず、自分を押し殺してきたと思います。
(略)
――間違った親心ということになるのだと思うのですが、おとなしく、自分をアピールするようなタイプではないといった子だと、「受験でこの子は変わるかもしれない。高いレベルの学校に合格することが自信になるかもしれない」という期待を持つことってよくあると思うんです。
◇◇ 痛い目に遭わないとわからないんです。私もそうでした。医者にさえなれればという気持ちがあったんです。なんとか医者になれれば、この子は生きていける、という思いでした。(略)
――でも、それって一般的には普通だと思われている感覚ですよね。
□□ 不登校する子っていうのは、その「自分のためだけ」っていうのをいやがるんですよね。「子どものため」と言いながら、実は自分のため。「あなたのため」といいながらどんどん道をつける、そういうことをいやがる子たちなんです。


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