信じることを教えてこなかった

……「お母様方は、信じることを教えてこなかったですね」とおっしゃられたことがありました。
信じること……? 一体、私は何を信じてきただろうか。自問自答が始まりました。
 私は、中学生の頃から、考えることは、まず疑うことと思っておりました。そのせいか、いつも不安定の中で疑いつつ生きてきました。
 不安定で、不信感の生活の中での子育ては、不安と恐怖で、表と裏の顔を持っていました。何かおかしいと思いつつ、すべての問題の根源は母親である自分の無能のせいだから、子どもだけは人並みにと、世間を基準にし、比較し、子どもを矯め直してばかりいました。――親の都合のいいように――。
 その結果、子どもに「自分は駄目な人間なのだ」と思わせ、子ども本来の生きるエネルギーを奪い、つぶしてしまいました……



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