「丸ごと受容」(二〇〇三・三)

 「丸ごと」といっても、豚一匹を丸ごと丸焼きにするという、そんな気色のいい話ではありません。子どもを、そっくりそのまま丸ごと受け止めてみてはどうか、ということです。

  まずは、子どもたちからの年賀状を見てください。

「あけましておめでとうございます。
大越先生、昨年は、ご心配、ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。それでも、いつも暖かく見守り、受けとめてくださり、本当にありがとうございます。今の自分がこうして生きていられるのは、師友塾に出会えたおかげしかありません。感謝の気持でいっぱいです。今年は、しっかり勉強して、自分の中の二つの価値観(世俗性とそれを拒否する感覚)を見つめ直し、どう生きていくか、どういう人間になりたいかをよりリアルにイメージできるようになりたいです。一瞬一瞬、気をぬかず、このまま歩き続けて行きます。略」


 年賀にしては長い文ですが、「このまま歩き続けます」とは、力強い宣言です。つい三、四ヶ月前まで、生きるの死ぬのといって、親を困らせた子とは思えません。今も、約束どおり、はつらつとして、いい顔をしています……



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