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進学コースの狙いは−
「落ちこぼれ感覚」の解消と「やる気喪失」の防止

つくば開成高校 理事長
糸賀 修 先生
 
 つくば開成高校(茨城県牛久市)は、新たに「進学コース」を設けました。2008年4月からは、茨城県守谷市と千葉県柏市の学習センターにこのコースが設けられます。一般の“特進コース”と異なるのは、特定の大学合格を目的とするのでなく、生徒の学習意欲を失わせないことに重点を置いていることです。
糸賀修先生
「生徒のやる気を損なわないようにすると、個別指導になると思います」と話す糸賀修先生

立ち直ってからの学習リスタート

−つくば開成高校の進路の実状はどんなものになっていますか。

 現状はやはり私立大学への進学が多いですね。というのは、転入学してくる生徒が多く、前籍校で不登校などいろいろな経験をして入ってくるので、来てからすぐはなかなか立ち直れないです。前の学校でも何カ月か落ち込んだ状態にあるわけで、その穴埋めがなかなかできない。立ち直ってから勉強を再開するわけだから、教科数を絞ってやることになり、私立大学になってしまうのが現状でしょう。生徒のなかには国公立大学に合格する生徒もいますが、メインは私立大学となってしまう。本校でも東京6大学クラスなどもはよく受かるようになりました。精神的に立ち直ってから、科目を絞って勉強し始めると、能力のある生徒は伸びていきます。それが、いいところだと思います。

つくば開成高校
年々進学実績も向上しているつくば開成高校(写真:茨城県牛久市の本校)

新「進学コース」開設の狙い

−4月から「進学コース」を開設し、個別指導で指導するということですね。個別指導という方法は合うのですか。

 合います。というのは、いろいろな学校から、転校してくるでしょう。そうすると、みんな学習の進度が違うのです。これを、一つの教室に入れて同時に教えようというのが、まず無理です。実際には、学校間格差だってあります。やっている内容も違いますから。
 それに生徒一人ひとりの精神状態も全然違います。だから最初は、個別でやっていて、いろいろな生徒をみていて、だいたい力が同じ生徒というのが何人か集まったら、まとまってやるとか。例えば、世界史とか日本史とか、こういう科目は格差に関係なく集団で教えても結構いくんだけど、英語とか数学とか理系の科目というのは、差がありすぎて、集団でやったらすぐにダメになってしまう生徒が出てしまいます。またここに来ても落ちこぼれるのかという風になってしまうでしょう。科目によってもやはり特性があるから、それをよく見極めてあげないといけない。そういう点からも進学コースを作ったのです。

−進学コースという名称ですが、いわゆる難関校ばかり目指すということではないのですね。

 そうです。要するに、気持ちとしてはやる気があるんだけど、たまたま学力が低いもので、他に行ったら相手にされずに落ちこぼれてしまうという生徒もいます。やる気のある生徒は、そのやる気をずっと持続させてあげないと教育にならないから、できるできないに関係なくやりたいという生徒には一生懸命個別に教えてあげて、努力を成果に結びつけようということです。中には学力が高くて、難関校を受けて合格する生徒もいます。それはそれでいいわけです。その生徒のできるところからやるわけですから。要は、生徒の落ちこぼれをなくすことと、それからやる気をなくすことを防ぐこと、この二つが重点です。
 “できる、できない”には関係なく意欲を失わさせないということです。

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■つくば開成高校
〒300-1211 茨城県牛久市柏田町3315-10
電話:029-872-5532

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