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「破局」に至る前の分かれ道、それが「危機」のポイント。右に行けば破局を迎え、左に行けば、それをまぬがれる。
本書は、日本が立っているポイントがまさに「危機」の上にあるといいます。まだ、取り返しのつかないような大事故となる「破局」には至っていないものの、少し判断を誤ったり、注意を怠ったりすれば、大きな事故につながってしまうようなところにいるのだの言うのです。
大きな電車の脱線事故が効率をあまりにも重視して、結果として人命を軽んじてしまったようなことにならないようにと警鐘を鳴らしています。
その警鐘をならす役割を担っているのが本書に講演と対談が収録されている3人。国際政治学者・中西輝政氏(京都大学大学院教授)、儒教研究家・加地伸行氏(大阪大学名誉教授)、元スイス大使で原発反対などを唱える村田光平氏(東海学園大学教授)−の3人です。
3人の論客がそれぞれの立場で現在の日本の「危機」を分析し、それを乗り越えるための知恵を伝えてくれます。本書の講演は、3氏の対談相手ともなっている大越俊夫氏が主宰するリバースアカデミー師友塾の塾生を対象として行われているため、簡潔でわかりやすい表現となっています。
3氏は、異なる研究分野と立場からそれぞれ発言しているのですが、共通していることは今までの日本人が伝承してきた伝統や文化、古典のなかに「危機」を乗り切るためのヒントがたくさんあると指摘しています。
歴史の危機の入り口に立つ日本
著者:中西輝政、加地伸行、村田光平、大越俊夫
体裁:四六版・228ページ
定価:本体1,200円(税別)
発行:ごま書房(電話03−3865−8641)
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