新着情報
2020年12月04日
「新しい学校の会 オンライン教育シンポジウム」が開催されました
12月3日、新しい学校の会(新学会)主催のオンライン教育シンポジウム『コロナ禍における多様なメディア活用の学びをどう充実させるか』が開催されました。今回は感染症対策のため、オンラインでの実施となりました。
最初に、新学会の荒井裕司副理事長(さくら国際高校)が「新型コロナウイルス感染症により通信制の高校生の生活にも大きなブレーキがかかりました。この場を大切な学びと研鑽の場としたいと思います」と開会の挨拶を述べました。
第一部では文部科学省・高等学校改革推進室長の安彦広斉氏が「新しい高等学校学習指導要領と多様なメディア活用について」を主題に基調講演を行いました。安彦氏は人口減少、産業構造の変化などにより将来の予測の上で、小学校では今年度より実施され始めた新学習指導要領について、「情報活用能力」やICT環境を整備する必要性などが盛り込まれたことを紹介。ICTを活用して行われる、今後の学習の未来を示しました。
続く第二部のパネルディスカッションでは、「コロナ禍における多様なメディア活用の学びをどう充実させるか」をテーマに討論が行われました。パネリストには安彦氏、経済産業省・商務・サービスグループサービス政策課長(併)教育産業室長の浅野大介氏、新学会の桃井隆良理事長(ルネサンス高校)が迎えられました。
最初に浅野氏が「経済産業省『未来の教室』プロジェクト」を紹介。学校に端末を「1人1台」導入することを突破口として、EdTechの導入による学びの改革を推進している動きを伝えました。
そしてディスカッションはEdTechが学習内容を理解できないまま生徒が次へ進まざるを得ないという状況を食い止めるという議論から始まり、新しい学習指導要領によるパラダイムシフトは簡単なことではなく、様々な方面が協力して推進する必要がある旨を指摘しました。
最後に、新学会の反町雄彦理事(LEC会計大学院)が閉会の挨拶にて、「コロナで社会の変化が加速しているのではと思い、通信制高校がリードしていくことを祈念しています。30年、40年後にこんな学びができて良かったと思えるような学びの場を作りたいと思います」と意気込みを述べました。
▼新しい学校の会のホームページはコチラ