精華学園高等学校

2021年11月19日

一つでも好きなことがあれば、学校に通える（東京都・通信制高校）

全国約40カ所に学習拠点を設置している精華学園高校（本校：山口県山口市）の分校の１つ、東京都新宿区にある東京芸術学部校は、芸術、音楽、文藝など、主に芸術分野に特化した校舎です。今回、精華学園高校 東京芸術学部校の専門授業と、通学する生徒から実際の学生生活の様子をお聞きしました。

好き”という気持ちが原動力に

取材した音楽学科のヴォーカル授業では、生徒は全身を使いながら、発声に取り組んでいました。授業を受ける生徒の表情は、真剣そのもので、好きなことだからこそ、手を抜かずに成長しようとする姿が見受けられました。

今年7月に転入学した2年生の小林彩貴さんは、通っていた全日制高校で友人関係に悩み、休みがちになっていたそうです。そんな時、家族から「無理しなくていいよ」と言葉をかけてもらえたことをきっかけに、通信制高校への転入学を決意できたといいます。

「小さいころから音楽が好きでした。ピアノやドラムの経験もあり、中学では吹奏楽部、前籍校の高校では軽音楽部に入っていたくらい…。以前から興味があった“ヴォーカル”を学べることに惹かれて、何か一つでもやりたいことができる環境があれば学校に通えそうかな、と思いました」と話します。小林さんは、好きな音楽を学べることが、再び学校へ行くモチベーションになったようです。

選択した「ダンス・ヴォーカルコース」の専門授業では、3ヵ月に一回、自分の好きな曲を課題曲として選べるという。「私はバラードが声質に合うのですが、今後はボーカロイド系の音楽にも挑戦してみたい」と今後の希望も話してくれました。

「将来は音楽に携われる仕事に就きたい。ただ、大学進学にも興味があるので、ゆっくり決めていきたい」と卒業後の進路も少しずつ考え始めている様子です。なにより転入したことで、「“学校”が楽しいと思えるようになった」と笑顔で話してくれました。

 

精華学園高校は、全国の各学習拠点がスクーリング実施施設として認可され、日常の通学拠点でスクーリングやテストを完結できるのが特徴です。東京芸術学部校はK-POP人気の発祥の地としても注目される東京・大久保に校舎を構え、JR総武線「大久保」からも徒歩1分と、通いやすい環境にも恵まれています。生徒は、芸術学科、音楽学科、文藝学科、高校卒業コースの4つの学科・コースから選択でき、芸術分野を選択しない生徒でも、高校卒業コースで週1日から5日、自由に通学して学習指導を受けることが可能です。

各コースの専門授業は、その分野の第一線で活躍する経験豊富なプロが講師を務め、毎週水曜日の午後に授業が行われていることから、朝が苦手な生徒も学びやすい環境が整っています。