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河合塾COSMO
2022年07月07日
「何のために大学へ行くのか」意識づけがより重要に(東京都・大学受験予備校)
7月6日(水)、河合塾コスモ東京校にて通信制高校教職員向けの無料講座「大学入試分析報告会~2022年度入試を振り返る~」が行われました。
今回のイベントでは河合塾コスモの平野稔さんが登壇し、2022年度入試の結果と2023年度入試の展望について解説しました。
前半では2022年度入試の概要について説明が行われました。
主なトピックは大学志願者数減少による競争緩和。2022年度は18歳人口が前年度より2%減少したことに加え、私立大学の定員が約4000人増加。既卒生の受験者数も減少していることから現役生が中心の入試となりました。
また、共通テストでは平均点が大幅ダウンしました。特に数学Ⅰ・数学Aでは前年比マイナス19.7点、数学Ⅱ・数学Bでは前年比マイナス16.9点という結果となりました。平均点が下がった科目が多かったものの、国公立大の志願者、私立大学の共通テスト利用方式での志願者は前年度並み。受験者の難関大挑戦志向が見られました。
後半では2023年度入試についての予測を解説。
2023年度入試も引き続き入試の競争緩和が大きなトピックとなります。受験人口の減少とともに、私立大学を中心に定員確保のため合格者数は増加する見込み。また、データサイエンス系などの新しい学部も登場するなど、学部の選択も多様化していきます。
そのなかで第一志望校へ合格するためには、より一層大学進学への意識づけが重要になります。特に「大学で何を学ぶのか」というのは重要な観点となり、受験生自身も大学の知名度とあわせて学ぶカリキュラムを重要視して志望校を選んでいます。そして、大学の学びを知る・志望校の情報を集める点でも、オープンキャンパスへの参加が大切。積極的に複数の大学のオープンキャンパスに参加し、情報集めに役立ててほしいと締めくくりました。