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2022年08月03日
3年ぶりに対面で開催 「令和4年度 高等専修学校進学研究会(第36回 中専協夏季研究協議会)」(東京都・千代田区)
8月3日(水)、アルカディア市ヶ谷 私学会館(東京都・千代田区)にて「令和4年度 高等専修学校進学研究会(第36回 中専協夏季研究協議会)」が実施されました。
開催に先立ち、東京都中学校高等専修学校進路指導協議会ならび東京都中学校進路指導研究会の佐藤圭一会長が挨拶を行いました。佐藤会長は、新型コロナウイルス感染症の影響により、一昨年は中止、昨年度はYouTubeでのオンライン開催だったことを振り返り、3年ぶりに対面で開催できたことに感謝を述べられました。また、進路選択や学び方が多様化する世の中の流れに触れ、「多様な選択ができるようになったからこそ、今まで以上に、指導する我々教員の進路についての知識が重要になってきます」と今回の会の意義を語られました。
続いて、東京都中学校高等専修学校進路指導協議会 副会長ならび高等専修学校振興委員会の清水信一委員長による挨拶がありました。清水委員長は、複雑な日本の教育制度に触れ、実際に、高等専修学校について正しく説明できる中学校の先生が多くない現状を説明されました。「この研修会を通して、まず高等専修学校がどのようなものか知ってほしい」と思いを話されました。
講演では、文部科学省総合教育政策局 生涯学習推進課専修学校教育振興室の中安史明室長が『高等専修学校教育の現状と魅力』について解説されました。中安室長は、中高生に専修学校への興味を持ってもらうための新広報プロジェクト『専修学校 #知る専』や、中学校におけるキャリア教育の実例を紹介しました。続いて、『21世紀出生児縦断調査』の結果をもとに、専修学校の魅力を解説されました。質疑応答もあり、参加した教員や教育関係者にとって高等専修学校の知識を深める時間となりました。
講演後には、高等専修学校の生徒たちによる実演と作品発表が行われました。
国際製菓専門学校は『ケーキデコレーションの技術』を披露しました。2年生がホイップ絞りを、1年生が飾りの準備を担当。手元をカメラで撮られ緊張感のある中、見事なデコレーションが完成し、大きな拍手が送られました。
続いて、武蔵野東高等専修学校が『絵画作品』を、芸術工芸高等専修学校が『デザイン画』をプレゼンテーションで発表しました。それぞれ作品に込めた思いや工夫が述べられました。
日本芸術高等学園は、侍の衣装をまとい、型や殺陣シーンを実演しました。前日に急遽構成を変えて、緊張より不安が多かったそう。しかし、堂々とした生徒たちのパフォーマンスに会場が魅了されました。実演後の1年生の生徒は「この経験が次の自分を強くしてくれると思います」と晴れ晴れとした表情で感想を語ってくれました。指導した先生は「リハーサルは2日前からで、それまでは自主練習でしたが、よくやったと思います」と生徒たちの健闘を称えていました。
国際共立学園高等専修学校は、2年生の2名がパーマ技術である『ワインディング』を披露しました。1年生のころから練習を積み重ね、最初は一人のモデルの髪を巻くのに40分かかったそうですが、今では20分でできるようになったそう。丁寧に手際のよい腕前を披露し、今まで磨き上げてきた成果を発揮していました。
最後は、佐藤会長の講評で締めくくり、閉会されました。