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トライ式高等学院
2022年08月17日
トライ式高等学院「第3回全国弁論大会」を開催
8月17日(水)、ホテルイースト21東京(東京都江東区)にて、トライ式高等学院では「第3回全国弁論大会」が行われました。
トライ式高等学院の弁論大会は、1・2年生と3年生の2部門に分かれており、キャンパス予選、エリア予選を勝ち抜いてきた代表生徒が全国大会に出場します。この日は3年生部門の代表13名が東京に集まり、同日行われていたトライ式高等学院の学校行事「推薦対策合宿」に参加している130名の生徒の前でスピーチを行いました。
全国大会のテーマは「自己実現」。約3分間の中で、出場者は不登校だったころの経験やアルバイトでの体験などを交えて、それぞれの考えやこれからの目標について語りました。原稿に合わせて身振り手振りで表現し、全身で思いを伝える生徒たち。中には、手話や英語でスピーチする生徒もおり、会場を魅了しました。
各自の発表前には、中継で所属しているキャンパスの応援団からメッセージが送られ、手作りのメッセージボードやうちわを手に、三三七拍子でエールを送るキャンパスもありました。
審査員の評価と参加生徒130名の投票で順位が決定され、上位3名の生徒が表彰されました。
優勝 松本キャンパス(長野県) 井口さん
2位 池袋キャンパス(東京都) 平塚さん
3位 長崎キャンパス(長崎県) 山口さん
優勝した松本キャンパスの井口さんは、トップバッターでスピーチを行いました。昨年度も全国大会に参加し、今年は二度目の挑戦。この日のために眼鏡を買い替え、髪色を変え、メイクも学び、準備万端で挑みました。
「私には夢があります。それは保健室の先生になることです」と強い意志を感じる一言から会場を惹きつけ、スピーチが始まりました。
井口さんが保健室の先生になろうと思った最初のきっかけは、中学生のころに悩みを抱え、笑えなくなった時に支えてくれた保健室の先生への憧れが理由だったそうです。トライ式高等学院で自分と同じように悩みを抱え、暗い表情になってしまう生徒がたくさんいることを知り、「そのような生徒たちが心から笑えるように、自分には何ができるのか考え、改めて保健室の先生になろうと決意しました」と熱い思いを話されました。
スピーチの中盤では、学校は様々な個性を持った人と共存する環境だとし、相手の立場に立ち、多角的な視点から物事を見る力を身につける必要性について述べました。そして、その例を体現する形で、耳の不自由な方がエレベーター満員のブザーに気づかないエピソードについて、手話をつけて紹介。「私たちは先入観にとらわれ、相手の立場を決めつけてしまう時があります。しかし、あらゆる視点から相手が置かれている状況を考えることで、相手との違いを理解し最善の行動をとることが可能になります」と考えを述べました。
最後に「自分の世界の見え方だけでなく、相手の見え方にも思いをめぐらせてみる。このことを教員として、こどもだけではなく、先生、保護者、地域の方々にも伝えていきたいです」とこれからの決意を語り、スピーチを締めました。
井口さんは、優勝後のインタビューで「松本キャンパスに早く帰って、指導してくれた先生や練習に付き合ってくれた友人や後輩に御礼を伝えたい気持ちでいっぱいです」と晴れ晴れとした表情で感謝を述べました。
トライ式高等学院の弁論大会には、「人前で話せるようになりたい」「今の自分を変えたい」などの思いを持った多くの生徒が挑戦しています。弁論大会での経験は、生徒たちにとって自信となり、大学受験や将来に活かされるでしょう。