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飛鳥未来高等学校
2023年03月07日
自分なりの形で伝えた感謝の気持ち(神奈川県/通信制高校)
飛鳥未来高校横浜キャンパスは3月7日(火)、卒業式を関内ホールにて挙行しました。
各種表彰では、成績優秀者や、学業だけでなく行事などの活動への積極的な取り組みなどが評価された生徒たちが表彰状を受け取りました。
校長式辞では、「世の中がコロナ禍や不安定な社会情勢の中でさまざまな困難に陥っている中、みなさんは学習、スポーツ大会、文化祭などにうちこんできた。その一生懸命な姿に大きな感動を覚えました」と述べられ、「先ほどお渡しした卒業証書は、みなさんがこれまで一生懸命努力してきた証。大切にしてほしい」とエールがおくられました。
送辞を読んだ在校生は、「私は今年の体育祭でキャストという大きな役割をつとめましたが、先輩から“頑張ろう”、“大丈夫だよ”と声をかけてもらえたおかげで、前向きに取り組めました。敵同士でも応援したり、周りを励ましたりする姿から、まずは自分が率先すること、自分をさらけだすことなど多くのことを学びました」と、あこがれの先輩へ感謝を伝えました。
答辞では、高校2年生から飛鳥未来高校へ転入したという卒業生が登壇。
「今までとは違う学校生活に不安だったけど、“こっちで一緒に話そう”、“分からないことがあったら言ってね”と優しく声をかけてくれた友達のおかげで不安が和らいだ。学校に行くことが楽しみになっていきました」と振り返りました。
安心して通える場所のおかげで「将来の夢が見つかった」といいます。
「進路を迷っていたとき、保育所でのアルバイトを経験しました。行事や日々の業務を手伝ううちに自信もつき、子どもたちに寄り添える保育士になりたいという夢ができました。先生たちの協力のおかげもあって、飛鳥未来高校姉妹校の専門学校へ特待生として合格できました。自分の強みを活かして頑張りたいです」と意気込みました。
また、「一番感謝したいのは、ここまで育ててくれた両親です」と涙ながらに語ると、見守る保護者の中にもハンカチを手に涙ぐむ姿が見られました。
卒業式が終わると、生徒主体の謝恩会がスタート。
飛鳥未来高校では、行事などの運営や準備などをつとめる生徒を「キャスト」と呼び、当日の司会進行などもつとめます。この日もキャストの生徒たちが元気いっぱいに謝恩会のスタートを切り、会場を盛り上げました。
「お世話になった先生たちに、子ども心にかえって楽しんでもらいたい」という思いから、生徒たちはこの日のためにゲームを企画。
ゲームはチーム対抗戦で行われ、チーム名も生徒たちが命名。先生の個性から名付けられたユニークなチーム名が発表され、ゲーム開始前からノリノリの様子でした。
先生たちはクイズや「たたいてかぶってジャンケンポン」などのゲームに挑戦。
体を張った真剣勝負を見せ、生徒たちも大盛り上がりでした。
最後に、キャストの生徒たちが先生への感謝の思いを述べました。先生方は生徒一人ひとりのメッセージに対して大きくうなずき、あたたかい笑顔を向けていました。
生徒が挨拶を終えると、客席の卒業生たちが壇上の先生へ向けたメッセージを一斉に掲げました。
自分なりに一生懸命言葉を紡いだり、「ゲームを通じて楽しんでもらう」など、さまざまな形でお世話になった人へ感謝を伝えた卒業生たち。
たくさんの行事や人とのかかわりを通じて、楽しむだけでなく、他者への感謝を自分なりに表現する力も育まれたのではないでしょうか。