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成美学園高等學校
2023年03月10日
3年ぶりの「全校生徒集合」卒業式(千葉県など/技能連携校・サポート校)
成美学園グループ(千葉県、茨城県、栃木県、埼玉県、群馬県、オンライン全26拠点)は3月9日(木)、千葉県教育会館(千葉県千葉市)にて卒業式を挙行しました。
昨年度までは感染症対策のため、二部に分散させての開催でしたが、今年度は3年ぶりに全拠点の生徒が集まる式となりました。
卒業証書授与では、一人ひとりの名前が読み上げられ、代表生徒が卒業式を受け取りました。名前を呼ばれた際に「先生ありがとう!」と元気に挨拶をする生徒もおり、先生も笑顔で見守っていました。
酒井学園長は、式辞で「決断」の大切さについて語りました。
「このコロナ禍で、オンラインの導入や分散登校など、さまざまな決断を余儀なくされることがたくさんあった。みなさんもそうです。それら決断のおかげで、今日こうして成美学園らしい卒業式を迎えることができた」
「この先、夢や目的をもつと、決断をしていかないといけないことがたくさんありますが、最終的に決めるのは自分。たくさんの人に、自分の夢や目的を話してほしい。人に話せば、アドバイスをたくさんもらえます。ときには馬鹿にされることもあるかもしれない。それでも負けずに、3年間過ごしたことを思い出して決断していってほしい。そうすれば、たくさんの人が応援してくれるようになります」。
そして、学園長自身の「決断」として、YouTube「成美学園ちゃんねる」に挑戦したことを述べ、「僕自身、最初は反応が怖かったりしたけど、やって良かった。みなさんにも出演してもらったり、たくさん協力してもらった。今ではYouTubeを見て入学してくれる人もいる。これはみなさんが成美学園に入学するという決断をしてくれたからこそです」と改めて感謝を述べました。
送辞を読んだ生徒は、「さまざまな行事を通し、先輩たちに学んだことが多かった」と話し、印象的だったこととして「先輩とバンドを組んだ文化祭」を挙げました。
「練習ではなかなか音をそろえることができず、やりとげる難しさを痛感しました。でも、先輩たちが熱心に練習する姿を見て、がんばることができた。困難でもあきらめず、仲間とともに乗り越えれば、実力以上の力を発揮できると知れました。大変だったからこそ、みんなで喜び感動できた。最高の思い出です」と振り返りました。
答辞では、二人の卒業生が登壇。
コロナ禍での新生活を振り返った卒業生は、「入学式は隣との席感覚も空いていて、少し寂しさを感じた」「休校、分散登校を経て、なじめるのかなと不安も大きかった」と入学当時を回顧。それでも、入学後の学校生活は充実していたといいます。
「いざクラスメイトと話すと、みんな個性豊かないい人ばかりで、不安もなくなっていった。教育旅行では、友達と夜更かしをしたり、絶叫マシンに乗ったり、普段の学校生活とは違った楽しさがありました」。
イラストクラブに在籍し、文化祭でイラスト集をつくったという卒業生は「大勢の方に手に取っていただいて、大変だったけど楽しい時間だった」と満足気。
「中学生の頃は行事に自ら参加することなど考えられなかった私でしたが、高校に入ってからは、ふさぎこんでひきこもっていたことが本当なのかと疑うくらい、明るく前向きな性格に変われた」と、自らの成長について述べました。
式典後には、恒例の「最後のホームルーム」が行われ、担任の先生から生徒たちに向けて、はなむけの言葉がおくられました。
「進路や日々の生活、選べること自体が希望です」
「みんなには、“若さ”がある。希望を持って、今後の人生を楽しんでほしい」
「ここいにる成美の生徒のみんなは、本当に優しい子たち。私についてきてくれて本当にありがとう」
激励の言葉を受け取った生徒たちは、先生に向けて改めて感謝の言葉を伝えていました。
卒業生には、友人同士おそろいのティアラをつけたり、写真撮影を楽しむ光景も多く見られました。コロナ禍という制限がありながらも、生徒たちは充実した3年間を過ごせたのではないでしょうか。
卒業生たちははれやかな笑顔をうかべ、元気いっぱいに母校を旅立っていきました。