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あずさ第一高等学校
2023年07月12日
前期進路ガイダンスを開催(東京都・通信制高校)
あずさ第一高等学校立川キャンパス(本校:千葉県野田市)でこのほど開催された進路ガイダンス(全学年対象)では、約150名の生徒が自分の進路、方向性を探るべく、17の大学、専門学校、企業のガイダンスを受けていました。
最前列でいつもとは違った真剣な様子を見せる高校2年生などもいて、会場全体が熱気を帯びていました。「ここにきている生徒のなかには、本校独自のオリジナル授業など通して、声優、アニメ、ギター、ドラムなど好きなことを専攻して、在学中にその適正があるか、まで考えている子もいます」とは進路指導部の朝倉理恵先生。ただ、興味のあることがまだなくてなかなか進路に向けて一歩が踏み出せない生徒でも、ここにきてガイダンスに参加して情報を集めてもらいたい。そして外部にもいろんな進路相談があるけど、まずは自分の学校から気軽に参加して始めてみたらやりやすいのではとの開催主旨も話されていました。
週1や2日の学習スタイルの生徒にも前々から案内して、都合が合えば参加している生徒もいるそうです。
ガイダンス会場には、大学、専門学校、企業からの講師が各ブースで説明をしていました。中でも耳に入ってきたのが、「好きとできるは違います。アニメが好きだから声優になりたいではなくて、人前で演技ができるかなどがとても大事な要素です。
入学するからには後悔はして欲しくない。そこを高校の間にしっかり見極めて欲しいし、今はできなくても努力して演技できる人もいます」とは声優育成の専門学校の講師さん。生徒たちは、業界の方が発する貴重な言葉の数々を真剣に聞いては、進路ガイダンスワークシートにびっしり書き込んでいました。
生徒たちはワークシートに自分の言葉で書き込むことによって、自分の気持ちを整理していくのだそうです。
生徒以外、例えば保護者の方などは参加対象ではありませんが、生で話を伺うと、明らかに世の中は変化し、進んでいるんだと感じることができました。
保育士や幼稚園教諭の育成のこども専門学校は、大変見やすいパンフレットを参考に、学科を丁寧に説明していました。通常のこども総合学科に始まり、こども心理、病児保育、こどもスポーツ・ダンス、こども食育コースなどなどがある。ここまでならまだ想定内ですが、「保育IT・パソコンコース」と聞いて驚きを隠せなくなってしまったわけです。「まだ保育関係は手書きとかアナログ的なところが多く、このコースで学び、保護者のメリットになる保育現場で必要とされるスキルを学んでもらいます。園のHPの更新とかです」。やはり自分で足を運んで得た情報は新しく、正確なのではないかと、再認識する場面でした。
ガイダンスを1回聞き終えた高校1年生の女子は明るい表情で、「初めての参加です。経理って何だろうと思って、のぞいてみました。数学は難しいけど、経理って面白い、よくできてるなあと思いました。私は読書が好きで、いろんなことを参考にこれからゆっくり決めていきたいです」と話してくれました。次は高校2年男子。「工業高校からの転入してきたので、もともとそちらに興味があります。大学の後は、これから自動車関係の説明を聞きに行きます」としっかりと話してくれました。
堀糧成野田鎌田学園経営企画部長は「実はこの4月から野田鎌田学園グループ全体で独自に進路相談ガイダンスを開催することになりました。
この経営企画部が中心となって対外的な専門学校、大学、短大との窓口となり、折衝もやります。進路ガイダンスについてはキャンパスごと担当の先生方に主体的に運営してもらっています」と話された。また「進路に強い学校」を大きな柱として打ち出されたその背景には、保護者の9割が子どもの志望校選択基準として「進路実績」と挙げていることが関わる。本校は日ごろからきめ細かい生徒への対応などに努めており、充実した学校生活といい進路を結びつけていきたいと意欲的です。生徒たちにとって人生の進路という重要な場面で外部の会社に委託している以上、私たちのノウハウの蓄積にはならないと思いもあり、英断に踏み切られた。
さらに「進学後の定着率を安定させるには、難しいことですが、できるだけミスマッチがないようしていかなければならない。うまくシステム化ができれば、100%までとはいかないまでも、生徒の適性が、進路先の求められるものと一致しているかどうか、そこをうまく判定できれば、段々に改善されるのではないかと思います。担任の先生が把握されている生徒一人ひとりの情報がもっとも重要だと思います」とも言及された。
こういった進路相談会は各キャンパス2回、野田鎌田学園杉並高等専修学校4回だそう。
のんびり構えた生徒でも良いガイダンスでモチベーションをあげる。そしてざっくりでも何をしなければならないとか、どんな分野に興味があり、その分野の情報収集をするきっかけとなるようです。
宮澤祐輔立川キャンパス長は、「うちの生徒の特徴としては、なかなか自ら進んで何かをするというのが難しい生徒もいて、キャンパスでガイダンスをやることによって参加しやすい環境を作る。これは進路選択の導入の段階を整えれば、ガイダンスでこういう話を聞いたからとやっと意識して動けるようになっていくのです。例えば3者面談とか確認すると、さっと動ける生徒とそうでない生徒もいる。たた普段あまり見かけない生徒も、こういう場に参加している生徒もいるので、参加して話を聞く事によって進路への意識が確実に高まっていきますね」。
宮澤先生は、進路希望の子をサポートしながら必ず実行させるアドバイスは
「1つの学校では決めないように。必ず他と比較して、本当にそこでいいのか確認をしなさい。できれば3校を見学して、比較しなさい」と。そう、比較しないとその学校の本当の良さは分からない、確かにです。
――進学された卒業生の経験談が聞けるコーナーを設けるなど、さらなる内容充実を目指していくそうです。
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