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緑誠蘭高等学校(りょくせいらん)
2023年07月26日
それぞれの生徒の背景に寄り添いながら、生徒を日々サポートする(岐阜県・通信制高校)
緑誠蘭高等学校は、2020年4月に開校し、今年で3年目を迎える通信制高校です。
本校は、長野県木曽郡に位置する蘭(あららぎ)本校とし、そのほかにもサテライト校があります。長野県の塩尻校、岐阜県の中津川校、愛知県の知立校の3か所のサテライト校でも、スクーリング・テストなどをそれぞれの校舎で行うことができます。
中津川駅から徒歩5分の場所に位置するサテライト中津川校。1階と2階の一部が校舎となり、現在、約60名の生徒がこの校舎に通っています。
1階の校舎に入るとまずそれぞれの先生の机があります。職員室のように部屋で区切られてないため、生徒の登校の様子や下校の様子がよく見え、日ごろからあいさつや会話が飛び交っています。
また先生方の机の近くには、レポートが出来たり、友だちと話せるスペースも。この日伺った際も多くの生徒が机に向かいレポートをしていたり、楽しそうに話す姿が見受けられました。主な授業は2Fにある教室です。カラフルなイスと机が並び授業を行います。スクリーンを使い他の校舎とつないで学ぶ遠隔授業(AR授業)も行っています。
中津川校 三田先生にお話をお聞きすると、
「中津川校には、様々な生徒が通っています。中学校を卒業してそのまま新入生として入学してくる生徒、何らかの発達特性がある生徒、全日制の高校に馴染めず転入学してくる生徒などがいます。同校は、他の通信制高校さんより、比較的登校頻度が多いです。定期的に学校に来て、まずは我々職員とのコミュニケーションを図ってほしいと思っています。生徒自身が高校を卒業したあとに、次の進路に向かって進んでいけるように、『最初は、週1日の1時間だけでもいいので、定期的に通うことから始めてほしい』という思いがあります。しかし、体調がすぐれなかったりした場合は、オンラインでの対応なども行っているので、生徒に合わせて柔軟にサポートしています。現在通っている生徒たちでいうと、自分のペースで学校に通えているからか、アルバイトをするまでのエネルギーが貯まっている生徒が多いです」とお聞きしました。
また、「起立性調節障害や発達障害、何か持病があるなど関係なく、エネルギーがないとどうしても朝が起きれないということがあります。その傾向から同校では、スクーリングの開始も遅くしています。9時20分から始まる1限は、あまりスクーリングが入っていないんです。そうすると、2限目の開始時間は10時20分からなので、朝はゆっくり登校することができます。また他の高校さんと会わないようにという配慮もあります。
そして最後に、「生徒と関わるときに大切にしていることは、それぞれの生徒の背景に寄り添いながら接するということです。生徒が抱えている事情には、多様な背景があると思います。私の今までの経験則や価値観だけで接してしまうと、押し付けてしまうことになってしまい生徒が苦しくなってしまうと思います。そうではなくて、生徒の背景まで目を向けて、教職員や大人の常識を押し付けずに、見守るというか寄り添うというところを意識して日々、生徒たちと接しています。」とお聞きしました。
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