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成美学園高等學校

2024年03月08日

先生、友達、そして家族へ。感謝の輪が自然と広がる卒業式（千葉県等／通信制高校）

成美学園高校は3月8日(金)、千葉県教育会館（千葉県千葉市）にて卒業式を挙行しました。

卒業証書授与では一人ひとりの名前が読み上げられ、代表生徒が卒業証書を受け取りました。

名前を呼ばれた際に「はーい！」と元気に返事をする卒業生の声が会場に響き、晴れやかな姿を先生方があたたかい笑顔で見守っていました。

各種表彰では、対象生徒が表彰状を手渡され、大きな拍手が送られました。

酒井一光学園長は式辞の中で、「みなさんの高校生活は、どんな学校生活になるのか分からない不安、そこにコロナ禍という緊張感も加わってのスタートでした。そこから3年間頑張ってきて、こうして卒業式を迎えたみなさんは、大きな成功体験を積んでいます」と激励。

そして、成美学園の校訓である「挑戦、謙虚、感謝」に触れ、「何事にも挑戦してほしい。その挑戦の中で、謙虚に学んでほしい。色々な人から学んだり、本を読んだりする中で、自分でヒントを得ていけるようになります」とアドバイス。

「一番大事なのは、感謝です。これまで出会った仲間、家族、先生、これから出会う人に感謝を伝えていってほしい」と話し、「みんなと出会えたことで、私自身も成長することができました」と学園長自らも「感謝」の思いを伝えました。

続いて在校生代表の生徒が登壇し、先輩への憧れと感謝の気持ちを送辞に込めました。

「学校説明会での悠然とした先輩方の姿に憧れを抱き、私も人前に立てる人間になりたいと思った」と入学当時を振り返りました。

文化祭では、先輩方の誘いをきっかけにバンド演奏に挑戦したといい、「緊張や不安もある中、先輩方は優しく寄り添い支えて下さって、自信を持って笑顔で演奏することができた。みんなで演奏する楽しさや挑戦することの大切さを教えてもらいました」と話しました。

答辞では、2人の生徒が登壇。

かずさ校の卒業生は「入学式ではちゃんと学校に通えるのか、友達がつくれるのか、勉強についていけるのかといった不安があった。でも、優しい先生方や面白い先輩のおかげで、不安はすぐに期待へと変化しました」と入学当時を回顧。

2年生に進級し、入学式で新入生歓迎のバンド演奏を披露した際には、新入生に自身の姿を重ねたといいます。

「ステージから見えた新入生の顔は、誰もが緊張と不安の入り混じった表情をしていて、まるで1年前の自分たちを見ているようだった。『すぐに楽しくなれるよ』、そんな気持ちを込めて、一生懸命演奏しました」

教育旅行などの思い出にも触れ、「かけがえのない日々をおくれたのは、いつも見守ってくださった先生方、頼りになる先輩方、私たちを慕ってくれた後輩たちのおかげ。そして何より、この会場のどこかで見てくれている、お父さん、お母さん。どんなときも支えてくれて、本当にありがとう」と、時折言葉を詰まらせながら、涙ながらに感謝の思いを吐露しました。

中学校の頃は学校に中々足が向かず、不安な日々の中で成美学園に出会ったという蘇我校の卒業生は、eスポーツ科に惹かれて入学を決めたといいます。

「好きなゲームをできること、優しく接してくれる先輩や先生、友達のおかげで、学校に行くことが苦ではなくなっていった」と振り返りました。

卒業を前に「進路」という大きな壁にぶつかった時も、支えになってくれたのは担任の先生だったといいます。

「先生に自分の気持ちを打ち明けると、一緒に未来を探す手伝いをしてくれた。いかに自分が狭い世界を見ていたかということ、自分が活躍できる場はたくさんあると気付くことができ、大学進学を決めました」と、自身の考え方の変化と成長を話しました。

それぞれの答辞を、酒井学園長が大きな拍手と笑顔とともに受け取りました。