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2024年06月18日
☆『通信制高校卒業後はどうなってるの?』(1-3回/シリーズ6回連載)
新しい学校の会(桃井隆良理事長、略称:新学会)は、3回目となる大規模な通信制高校卒業生アンケート調査(有効回答数:2,703人、卒業2年後:1,389人、卒業7年後:1,314人)を実施し3月に結果を発表しました。
シリーズ『通信制高校卒業後はどうなってるの?』は、この通信制高校卒業生アンケート調査をもとに卒業時進路区分ごとに実情を報告していきます。この度、次の3回分の報告を掲載します。
第1回 「進路未定」は半減するが・・・
第2回 「何もしていない」状態の苦しさ
第3回 大学“退学”を見越した進路観
※分析・文:新しい学校の会事務局長 山口教雄(学びリンク代表)
◆第1回 「進路未定」は半減するが・・・
https://www.stepup-school.net/column/column85.php
【要約】
通信制高校卒業生調査の実施背景は、卒業時、卒業後に懸念されるものがあることです。それは主に次の3点です。①卒業時「進路未定」率の高さ、②大学、専門学校進学者の退学率の高さ、③ ①及び②の退学後の「何もしていない」率の高さです。
卒業時「進路未定」率は、大学進学率の高まりなどを要因に低下する傾向にあります。課題は、“卒業時”もさることながらその後の進路変更などを経て「何もしていない」という状態の人が一定数いて、しかもその状態が長引くことです。
◆第2回 「何もしていない」状態の苦しさ
https://www.stepup-school.net/column/column86.php
【要約】
通信制高校卒業生アンケート調査から卒業時進路未定だった人の卒業後を見ます。
卒業時「進路未定」だった人のその後を追うと、卒業2年後の人も、7年後の人もともに多いのは「何もしていない」という回答率の高さです。「何もしていない」とは“働く”や“学ぶ”手前でどうすればいいのか分からない状態ではないかと見ています。ちょっと苦しい状態で、働く意志をもっている人も目立ちます。生活習慣や職業意識などから相談できる場所が望まれています。
◆第3回 大学“退学”を見越した進路観
https://www.stepup-school.net/column/column87.php
【要約】
通信制高校卒業生アンケート調査回答者の大学進学率は、通信制高校平均に比べ10ポイント程度高くなっています。これは、通信制高校全体の傾向を先取りしているものと見ることもできます。6年程度先には、全体平均がこのレベルになると推測しています。
一方、大学進学者のその後を見ると、卒業2年後までの退学率は一般学生とほぼ同じレベルですが、卒業7年後までの経過をみると退学率が大幅に上がっています。退学以後の状態は「何もしていない」人が多く見られます。
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https://www.stepup-school.net/soudankai/