日本ウェルネス高等学校

2024年09月11日

入学前の体験授業で生き物とふれあう（東京都・通信制高校）

8月24日（土）、日本ウェルネス高校は中学生を対象に、ペット専攻の体験授業を開催しました。

 

ペット専攻の授業は、学園グループ校の日本ペット＆アニマル専門学校の校舎で行われます。普段の授業同様、この日の体験授業も専門学校で行われました。

 

「トリミング」「水族館」「動物飼育」3つのグループに分かれて各フロアを回り、専門学校の先生から体験授業を受けました。

 

トリミングの体験授業では、ブラッシングの練習をしました。犬の耳に見立てた毛糸を、スリッカーというブラシでといていきます。

実際にとき始める前に、参加者全員で、自身の手のひらにスリッカーに角度をつけて当ててみました。「こうすると痛いですよね。ワンちゃんは皮膚が薄いのでよけいに痛いです。なので優しく平行にといていきましょう」と説明がありました。それを聞いた参加者は皆、単に毛糸での練習ということではなく、生き物の世話をする際の心構えを感じ取ることができたようです。優しい手つきで作業を進めることができていました。

 

　

 

続いては「水族館ルーム」へ移動。ここでは、水族館で働いていた先生が説明をしました。

 

東京都の水辺を再現した水槽があり、「人からは見えづらくなるけれど、魚のストレスにならないためにも水草を入れています」と解説がありました。中にはたくさんのクラゲがいる水槽もあり、魚が大好きな参加者は水槽を前に目を輝かせ、先生の話に熱心に耳を傾けていました。

 

ヒトデやナマコと触れ合える「タッチングプール」も大人気で、ヒトデを触った参加者からは「意外と硬い！」と驚きの声が上がりました。「ヒトデが星の形をしているのは何でですか？」「水温が温かいのは何でですか？」というような、たくさんの質問の一つひとつに先生が丁寧に答えました。参加者は「そうなんだ！」「知らなかった」とそれぞれに学びがあり、より興味関心が深まった様子でした。

 

　

 

最後は、動物飼育の体験授業です。「コウちゃん」という名前のオウムが参加者を元気のよい鳴き声で迎え、参加者が先生にならって「コウちゃんこんにちは」と挨拶すると、「コウチャン！コウチャン！」と返事をして、参加者を笑顔にしていました。

 

先生に「コウちゃんの脇を撫でてみて」と促され、コウちゃんを撫でた参加者は「あったかい…」と感動していました。先生からは「触れ合うことでしか分からない情報も大切にしているんです」とお話があり、参加者はみな深くうなずいていました。

 

飼育屋では、ウサギ、モルモットなどの小動物を飼育していて、参加者は、「急に手を近づけない」「指を近づけて匂いを嗅いだあとに背中を触る」など、動物と触れ合う時の約束事を確認してから、ウサギやモルモットたちとふれあいました。

 

ウサギを膝にのせてもらう瞬間は参加者もウサギも緊張している様子でしたが、ウサギは馴れてくると、リラックスした様子をみせ、参加者はウサギと仲良くなれたことがとても嬉しかったようです。

参加者はみな「かわいいね～」と声をかけながらウサギ、モルモットを撫で、ふれあいの時間を楽しみました。

 

　

 

体験授業担当の木村先生は、ペット専攻の中の3つすべての分野を体験できるプログラムへのこだわりについて、次のように話しました。

 

「以前は、『トリミング体験』『ふれあい体験』などというように1つの分野に集中した体験授業でしたが、違う分野の授業も体験したい。体験時間がもっとほしいという声も多くいただき、1日で3つの分野を体験できるプログラムに変更しました。それによって、入学後のイメージがよりしやすくなったとご好評をいただいています」。

 

犬、小動物、魚など、参加者の興味関心は分かれているようでしたが、3つすべての分野を体験することで、興味のある分野だけでなく、他の分野とも比較することができます。

 

また、どの分野の先生も、動物の命を尊重するという、動物と関わるうえで非常に大切な心構えを伝えており、参加者も真剣に聞き入っていました。

将来動物と関わる職業を視野に入れた参加者にとって、非常に有意義な時間となったのではないでしょうか。

 

同校では、入学後をイメージできるような体験授業やオープンキャンパスなど、今後も随時実施される予定です。

 

（取材・文／学びリンク編集部　柳）