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2024年11月14日
設置認可を受けた「ZEN大学」が発表会を開催
株式会社ドワンゴと公益財団法人日本財団が共同で開学に向けて動いていた「ZEN大学」。10月31日(木)に文部科学省から設置認可を受け、2025年4月の開学が決定しました。
11月12日(火)は、設置科目や教員、課外プログラム等の詳細と奨学金についての発表会が行われました。
会のはじめに学長の若山正人氏が登壇。開学決定について「日本で初めての本格的なオンライン大学を開学できる喜びを噛みしめているところです」と、率直な思いを述べました。また、学生には「失敗を恐れないこと」と「学び続ける力」を大切にしてほしいと言い、「そのために、私たちは多くのチャンスを与え、新しい可能性を引き出すお手伝いをします。こうした学生の探求力を盛り上げる大学にしていきたいです」と、開学に向けた思いを話しました。
次に、ドワンゴ顧問の川上量生氏がZEN大学の概要を改めて説明。9月の発表会からの変更点は、入学定員数と科目数。1学年の入学定員は3,500人、全学年合わせて14,000人となりました。また、設置される『知能情報社会学部』で学べる科目数は279科目に変更となりました。
川上氏は「ZEN大学は、すべての人に大学進学の機会を提供できるポテンシャルを持っている」とし、ZEN大学の構想を発表した昨年6月から今年の11月8日までに55,205件の資料請求があり、非常に高い関心を得ていると述べました。さらにWeb出願のページを告知なく当日の10時から公開していたところ、12時時点ですでに17名が出願。これには川上氏も驚いていました。
その後、日本財団専務理事の笹川順平氏から課外プログラムについて説明がなされました。今回新たに、最も革新的な大学ランキングで3年連続1位に選ばれたアメリカのミネルバ大学との連携を発表。完全オンラインの同大学は、学生が世界7か国に移り住みながら学んでおり、来年9月、東京が新たな拠点に。日本の社会課題解決に向け、ZEN大学生と連携を検討していると話しました。
また、留学プログラムについても詳細が発表されました。世界の最先端企業がしのぎを削るシリコンバレーや多くのIT成功者を輩出してきたUCLA/UCバークレーでの短期留学などを予定しています。
笹川氏は「課外プログラムや留学はお金がかかるからと、『自分では無理だ』『うちの子は無理かな』とは思わないでください。それを支えるのが日本財団です。全力でZEN大学のみなさんを支えていきたいと思っています」と話しました。
さらに、ZEN大学で評議員を務める鈴木寛氏が慶応義塾大学や東京大学などで開講してきた「すずかんゼミ」をZEN大学でも行うことを発表。他大学生と共に学べる“学びのコミュニティ”として、AIを活用したプロジェクトの立案と遂行に必要な知識を学んだり、ソーシャルイノベーティブなプロジェクトにも参画します。
その後、ZEN大学のサポート体制、研究内容についての説明が行われました。開学に合わせてこれまで発表されていた、IUGC(宇宙際幾何学センター)が『ZMC(ZEN数学センター)』に、歴史アーカイブ研究センターが『コンテンツ産業史アーカイブ研究センター(HARC)』に名称変更されます。
また、日本財団の助成と東京大学の松尾・岩澤研究室協力のもと、ZEN大学・第二松尾研が運営する『日本財団HUMAIプログラム』の創設を発表。AI初学者の大学生、大学院生を主な対象とし、学術研究活動において新しいAI技術を積極的に活用できるように奨励金を支給します。募集は2025年4月開始予定です。
そして、ZEN大学が独自に行う奨学金制度についても発表がなされました。最大500名への授業料・入学検定料・入学金の全額免除をする「日本財団ZEN大学奨学金」、すでに社会的な実績がある方や今後の研究や活動を期待できる方最大100名に年間50万円(例外的に100万円)を給付する返済不要の「特待奨学生支援制度」を設置。最大600名の意欲ある学生を経済面で支援します。
発表会に参加していたS高等学校横浜キャンパスの生徒は、「去年の発表会を見た時からZEN大学を志望していた」といい、「デザインについて学べる大学や専門学校を考えていましたが、ZEN大学はデザインだけでなくいろいろなことが学べるのが良いと思いました。今は数学の授業に興味があります」と話しました。「発表を聞いて、ワクワクを超えてドキドキしてきました。家に帰ったらすぐに出願します」と、笑顔で述べました。
11月12日(火)からWeb出願と奨学金の申し込みを開始。一次締め切りは12月13日(金)、一次合格者の発表は1月15日(水)です。
また、初月出願キャンペーンとして、希望する学籍番号を決められる特典とノベルティとしてオリジナルTシャツのプレゼントがあります。
4月まで募集期間が設けられていますが、入学定員が埋まれば早くに募集は締め切られます。進路を決められていない方、やりたいことが決まっていない方は、一度ZEN大学を検討してみてください。
(取材・文/学びリンク編集部 片山実紀)
▲提供:ZEN大学