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N高等学校・S高等学校
2024年12月16日
約40名が出場!プレゼンの祭典『NED2024』を開催
12月7日(土)、学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校、S高等学校、N中等部の生徒が参加する全国規模のプレゼン大会「NED2024」がところざわサクラタウンで開催されました。
NEDは、生徒たちが「オリジナルのアイディアを見つけ、広げるために“表現する”場」をコンセプトに2019年からスタート。今年度は、『スピーチ部門』『スキル部門』『探求部門』に分かれて開催されました。
◀提供:N高グループ
はじめにスピーチ部門の参加者9名が登壇。発表者は、ゲストとして登壇した武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の学部長である伊藤羊一氏のワークショップを事前に受け、発表のテーマを決定しました。
◀提供:N高グループ
S高オンライン通学コースの前畑壮吾さんは、「N高スターへの道」と題し、大好きなけん玉でのコミュニケーション方法を紹介。視聴者に「僕のことを面白いと思ったら、ぜひ友達になってください」と投げかけました。前畑さんの発表について伊藤氏は、「けん玉を中心に自身のことを知ってもらう。素敵なプレゼンでした」と講評しました。
スピーチ部門の最後に伊藤氏は、「1分間で何かを伝えるというのは想像以上に大変なこと。今日発表した9名のスピーチは想定を遥かに超えて素晴らしかったです」と、総評しました。
次にスキル部門では、トーナメント形式でプレゼンバトルが行われました。当日に予選と決勝を実施。予選は、A・Bブロックに4名ずつ分かれ、ランダムに出される画像2枚を使い、直前に発表されたテーマに合わせて即興でプレゼンを行う“プレゼンカラオケ”に挑戦しました。初の試みであるプレゼンカラオケは、表示される画像が一風変わったものばかりでしたが、出場者は素晴らしいプレゼンを披露していました。
発表後はその場で投票が行われ、オンライン票と会場参加者票、審査員票から選ばれたN中等部通学コース3年の佐竹悠太郎さんと、S高ネットコース3年椎橋亮典さんが決勝に進出しました。
◀提供:N高グループ
決勝は、発表された3つのテーマで1分間の即興プレゼンを行いました。優勝したのは、「こんにゃく」「ロボットダンス」「郵便局」の3つの単語を基にプレゼンした椎橋さん。審査員からは「最初からずっと考えていたのではないかと思うくらい、しっかりと世界観を作っていて本当に素晴らしかったです」と講評されました。優勝後に椎橋さんは、「優勝できてめちゃくちゃ嬉しいです。予選から一緒に頑張ってきた仲間には舞台裏でたくさん助けてもらいました。感謝を伝えたいです」と述べました。椎橋さんには、N/S高生徒会からAmazonギフトカード5万円分が送られました。
▲画像右、提供:N高グループ
探求部門では、18組22名の生徒が登壇し、それぞれの興味があるものや部活動での気づき、研究テーマについて深掘りしたプレゼンを行いました。さらに、特別ゲストとして公益財団法人日本財団の専務理事である笹川順平氏、経済メディア『ReHacQ』プロデューサーの高橋弘樹氏、フリーアナウンサーの望月理恵氏が生徒のプレゼンを講評。司会は、角川ドワンゴ学園の夏野剛理事が務めました。
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N高通学コース2年の吉川玲さんは、「視点を広げると未来が広がる~株式投資で学んだ多角的視点~」と題し、投資部に所属し100万円の資金を運用する中で学んだ、複数の視点で物事を考える大切さについて発表しました。発表後にゲストの望月氏は、「プレゼン資料がシンプルで分かりやすかったです。視点を広げると未来が広がるというのは本当にその通りだと思います」と講評しました。この他にも、プレゼン資料を工夫したり、チームの掛け合いの中で伝えたいことを表現したりと生徒たちが自ら考えた素晴らしいプレゼンばかりでした。
◀提供:N高グループ
最後に、探求部門のゲストが生徒たちから寄せられた質問を基にクロストークを行いました。『自分は将来なりたい像が見つからないので、皆さんが現在の職業に就いたきっかけを教えてください』という問いに対して笹川氏は「大学生の時は、どうすれば一番上の会社に入れるかしか考えていなかった」とし、「転職も含めていろいろなことをやりましたが、なんでもいいので自分をモチベートできるものを見つけて、その方向に信じて突っ走る経験は今の財産になっていると思います」と述べました。
◀提供:N高グループ
また、望月氏は「流れに流れて今の仕事に就いている」といい、「大谷翔平選手のように『これになりたい!』とずっと目指していたものになれるのはすごいことですが、いろいろ経験値がプラスされたらやりたいことが変わっていくこともあると思います」と、自身の変化も楽しみにしてほしいと伝えました。
次に、『大嫌いな人と協働しないといけない時に、自分がなるべく成長できるように乗り越える方法を教えてください』という質問に、高橋氏は「基本的には大嫌いな人とは仕事をしない方がいい」とした一方で、「大嫌いだとしても、打算的に自分にとってプラスになるものがないかを考えて接してみるのはありだと思います」と、自身の体験談を基に話しました。これには、他の二人も賛同。社会で働く先輩として言葉を伝えました。
◀提供:N高グループ
多様な興味・関心を自身で深掘りし、プレゼンに落とし込んだ生徒たち。今回の経験を活かして、今後もさらに成長していくことでしょう。
(取材・文/学びリンク編集部 片山実紀)