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新着情報

N高等学校・S高等学校・R高等学校

2025年02月13日

優勝賞金10万円の特典も!N/S高起業部「ビジネスプランコンテスト2024」を開催

2月4日(火)、学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校、S高等学校、N中等部の部活動「N/S高起業部」のビジネスプランコンテスト2024(以下、ビジコン)が開催されました。

 

 

起業部は、昨年度まで部員は選抜制となっていましたが、今年度から入部条件を緩め、ビジネスに興味がある人が誰でも参加できるコミュニティ部活として生まれ変わりました。なかには、ビジネスや起業の基礎を学びたい人の入門プログラムを行う「起業部アントレ」、本格的に起業を目指してメンタリングや支援金のサポートが受けられる「起業部BLP(Business leadership program)」というクラスもあり、現在900名を超える生徒が参加しています。

 

そんな起業部員がチームや個人で考えたビジネスプランを発表する場がビジコンです。今年度は部員ならだれでもエントリーできるコンテストとして実施。50チーム以上からの応募がありました。

 

4日は、予選を勝ち抜いた5組が、審査員を務めた特別顧問の家入一真氏と角川ドワンゴ学園理事の夏野剛氏に対してビジネスピッチを行いました。

審査は、5分間のピッチと質疑応答で「ビジョン・熱意」「ビジネスモデルの秀逸性」「アクションの度合い」を判断。1~3位の順位を決定しました。

 

 

 

3位になったのは、繋がらないSNS「Styraly」を提案した札幌大通キャンパスの竹村治海さん、宮本直幸さん、砂村太智さんのチーム。Styralyは、友人のいじめを機に頼れる人が必要だと感じた竹村さん自身の実体験から開発されたSNSで、詳細なステータスを共有し、より深いつながりを作ることをコンセプトにしています。他のSNSとの違いは、投稿ではなく“更新”をすること。「広く浅い人間関係、フォロワーばかり集めるのではなく、これからは狭く深い人間関係を作る時代です」と、思いを述べました。

 

 

質疑応答で夏野氏は、「SNSの鍵垢とどう差別化していくのか」と質問。これに対し、「Styralyは、更新するSNSとなっているので、投稿するSNSより心理的な障壁が減少するので、そこが一つの差別化になると考えています」と述べました。

 

結果発表後に家入氏は、「新規でSNSを出すのは、上手く行かないことも多い」としながらも、「難しいことはあれど今回チャレンジをしてみてもらって、また次回会った時にどれくらいアップデートされているかの余地も含めて、3位にさせていただきました」と、評価しました。

 

今回、2位の該当者はなし。その代わり、2組が同率1位に輝きました。

 

1組目は、「ドローンを活用して日常にワクワクを」をミッションに掲げている株式会社AirFilmsJapanの鈴茂佑太さん。昨年の特別審査会にも出場しており、今回は新たなビジネスプランを引き下げてチャレンジしました。ビジネスプランを作る上で自身の好きなこと・得意なことの観点が不足していたことから、自身の情熱となる源を再確認して始めたのが、“3Dスキャニング”です。「3Dスキャニングは、僕の好きなドローンを使った空撮と映像スキャンの技術を使って、高い収益性も見込める分野です」と述べました。

 

 

 

質疑応答で家入氏は「ドローンを取り巻く法律問題はどうなっているのか」を質問。鈴茂さんは、「年々、ドローンに対する法律は厳しくなっています。気軽に外で飛ばすことができないからこそ長年ドローンを操縦してきた経験が活かせるのではないかと思っています」と述べました。

 

鈴茂さんを1位にした理由について夏野氏は、「前回から上手くピボットして、よりマーケットのあるところに焦点を当てていて素晴らしいです。社会実装に向けてクリアしなければいけない課題もあると思いますが、ぜひ継続的に取り組んでもらえればと思います」と述べました。

 

2組目は、アクセサリーブランド「reposer」の木下まおさん。耳飾りが大好きだったことから、イヤリングとピアスの専門ブランドを立ち上げ、自身でデザインから制作まで手掛けています。木下さんは、「アクセサリーは、デザインだけでは足りないと思っています。デザインと着け心地の両方がそろったアクセサリーにこだわっています」と、ブランドの特徴を述べました。また、ブランド開業4年目を迎える今年、北海道旭川市にある実店舗を代官山に移転し、さらにブランド価値を高めていくとしています。

 

 

 

質疑応答で家入氏は、「金額を高くしても良いのではないか」と提案。「国内のブランドは、高い値段のところがあまりなく、自分にとって特別なものを高いお金を払ってでも買いたい、プレゼントしたいと思えるところが少ないので、値段を上げても良いのではないかと思いました」と伝えました。

 

また、木下さんを1位に選んだ理由については、「すでにかなり動いていて、数字としても実績を出している圧倒的な行動力が素晴らしかったです。代官山に店舗を移転するというリスクも取りながら、どういった未来を描くのか楽しみです」と評価しました。

 

1位になった2人には、優勝特典としてトロフィーのほか、家入氏からのメンタリング、3万名を超えるN高グループ内でサービス宣伝の権利、さらに今年は優勝賞金10万円が贈られました。

 

 

家入氏は、「世の中のスタートアップコンテストでは、先端で流行っているテクノロジーを使って起業するというアイデアが出がちですが、N/S高起業部では好きなことを使う起業家が多い印象です。今回選ばれなかった皆さんも、引き続き前を向いて頑張ってもらえたらと思います」と講評しました。

 

 

▲提供:N高グループ

 

夏野氏は、「皆さんの発表に共通していたのは、既存の世の中にあるいろんなサービスやプロダクトに足りないところを追及しているのが素晴らしかったです。この初心を持ったまま、できれば社会実装に繋げてもらえたらと思います」と、生徒たちを称えました。

 

 

(取材・文/学びリンク編集部 片山実紀)

 

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