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新着情報

成美学園高等部

2025年03月14日

「自分の成功体験をほめてあげて」笑顔あふれる門出の日/成美学園高等部(通信制高校・サポート校/千葉県)

成美学園高等部は3月11日(火)、千葉県教育会館(千葉県千葉市)にて卒業式を挙行。

総勢574名の卒業生の内、この日は千葉県内の拠点に所属する卒業生が一堂に会しました。

 

卒業証書授与では一人ひとりの名前が読み上げられ、代表生徒が卒業証書を受け取りました。

 

 

表彰では、「成美学園理事長賞」を受賞した生徒が酒井秀光理事長より賞状を手渡されました。

 

 

式辞では、酒井一光学園長が登壇。

「中学生、あるいは高校生のときなど、みなさんが成美学園に出会ったきっかけは色々あると思います。それが今日、こうして一つになって卒業を迎えられた。これはとても大きな成功体験です」と語りかけました。

 

「これから社会に出るみなさんに大切にしてほしいことがあります。それは、自分をほめることです。みなさんは、文化祭や体育祭、一日一日の授業など、この成美学園で挑戦したことがたくさんあります。そのすべてが成功体験で、それらを積んできたからこそ、いま卒業生としてここにいます。自分に自信をもって、一つひとつの行動、自分自身のストーリーを、自分でほめてあげてください。そして、社会で自分らしく活躍してほしいと思います」

 

 

祝辞では、中島宗一校長が「自分らしさ」について触れ、「みなさんは成美学園でオンリーワンの自分探しをできたと思う。これからも、誰かと比較するナンバーワンよりも、たった一人のオンリーワンの自分を磨いてほしい」と訴えました。

そして「勝浦でのスクーリングをときどき思い出してくださいね、ありがとう」と笑顔で締めくくりました。

 

 

送辞を読んだ在校生は、「私の学校生活には常に先輩の存在があった」と、先輩への感謝の思いを述べました。

「音楽レッスンの待ち時間、本来なら退屈なはずの時間なのに、他愛のない話題で盛り上がったり、初めての勝浦スクーリングでは、何もわからない私を助けてくれたり、先輩たちは優しく頼もしい存在でした。3年生と一緒に組んだバンドグループでは、たくさん笑い、ケンカもして、今しかできない青春を謳歌させてくれました」

 

そして、憧れの先輩へエールをおくりました。

「先輩方はこれまでさまざまなことから守られてきた子どもの世界から、責任を背負う大人の世界へ向かわれます。しかし卒業生のみなさんが成美学園で身に付けた翼があれば、どんな困難も飛び越えてしまうでしょう。そして、美しく優雅に空を飛ぶ姿が、私たちが目指す目標になる、そう確信しています。もし今後空を飛んでいる途中、成美学園を見かけたら、ぜひ立ち寄って、また私たちにかっこいい姿を見せてください」

 

 

卒業生による答辞は、「他人を変えることはできないが、自分が変わることはできる」という言葉に疑問を投げかける形で始まりました。

 

2年生の時、人間関係に悩み成美学園に転校したという生徒は、「普段は静かで大人しいのに、文化祭では音楽、eスポーツ、ものづくりなど、それぞれの得意分野で自分たちの個性をいかんなく発揮していた」とクラスメイトについて回顧。

 

「何にも遠慮することなく、好きなこと、得意なことにチャレンジするクラスの中にいることで、私自身も挑戦しようと思える勇気をもらいました。音楽祭で大勢の前で歌ったこと、文化祭で苦手なダンスをステージで踊ったこと、どれも以前のわたしでは考えられませんでした。何より嬉しかったのが、私が転入してきてクラスの雰囲気が明るくなった、とクラスメイトが言ってくれたことです。前の学校では自信がなく消極的だった私を、みんなが変えてくれました。『他人を変えることはできないが、自分は変わることができる』とよく言われますが、そんな定説をくつがえすほど、周りの仲間たちが自分を変えてくれ、自分も周囲の仲間にいい影響を与えることができたと思っています」

 

あたたかく力強い送辞・答辞には大きな拍手がおくられ、酒井学園長も笑顔で答辞を受け取っていました。

 

 

式を終えた卒業生たちは、「最後のホームルーム」に集まり、皆勤賞などの各種表彰が行われました。

 

成美学園グループは、放課後等デイサービスなどの福祉事業も運営しています。

お世話になった先生、高校生活に伴走した福祉事業部のスタッフたちが一人ずつ、はなむけの言葉をおくりました。

 

 

「今日表彰状をもらった人ももらってない人も、何よりも卒業したということが成功体験。学園長が言った通り、ぜひ自分自身をほめてほしい」と、卒業生全員を激励する言葉がおくられました。

 

また、「みんなが大人になったら、社会人同士としてぜひ話をしよう」という先生の呼びかけに対して「いいねー!」「先生大好き!」と返すなど、卒業生たちは大盛り上がり。

その後も寄せ書きをしあったり、お世話になった先生とハグをしたり、思い思いに卒業をかみしめていました。

 

楽しかった学校生活を振り返る中、先生、生徒、そして保護者席からも何度も笑いがおこり、会場は終始和やかな空気に包まれていました。

 

卒業生たちはこれまでに多くの壁を乗り越えてきたからこそ、思いきり笑ってこの日を迎えることができたのかもしれません。

 

晴れ晴れとした笑顔、そして「成功体験」を積み重ねて卒業した先輩たちの姿は、確実に後輩たちにも継承されていくでしょう。

 

 

(取材・文/学びリンク編集部 小野ひなた)

 

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