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N高等学校・S高等学校・R高等学校
2025年03月17日
中高生が現職国会議員に政策提言!N/S高政治部第5期成果発表会を開催
学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校(以下、N/S高)、N中等部の部活動「N/S高政治部」の5期生による成果発表会が、3月7日(金)に行われました。
N/S高政治部では、3カ月ごとに一つのテーマで活動し、政治家や専門家をゲストに迎えた特別講義・ゲスト講義に参加。さらに、5つのチームごとに取り組む社会課題を定め、調査研究や関連団体などへのヒアリングなども行ってきました。
7日(金)に開催された成果発表会では、現職国会議員である中曽根康隆氏(自由民主党/衆議院議員)、大串博志氏(立憲民主党/衆議院議員)、舟山康江氏(国民民主党/参議院議員)をゲストに迎え、チームごとに政策提言を行い、ゲストとの質疑応答・意見交換がなされました。
会の冒頭で中曽根氏は、「今日はみなさん、存分に楽しんでください。みなさんの発表を楽しみにしています」とエールを送りました。
各チームの1年間の成果をまとめた政策提言は、そのレベルの高さにゲストから驚きの声が上がっていました。
中でも、Bチームは「SNSに安心と安全を」と題して、SNS被害の現状と規制強化の対策をまとめました。SNSは連絡や情報共有などで便利な一方、名誉棄損や権利侵害などの被害も広がり続けているとし、「プラットフォーム事業者への不適切コンテンツの削除義務の規定」「中学生以下のSNS利用に対する保護者の同意」「プライバシー侵害を刑事罰化」の3点を提案。「SNS被害を受けて、泣き寝入りをする人を減らすために、法律を追いつかせることは極めて重要です」と訴えました。
Bチームの発表に対し、舟山氏は「SNS規制について、国会は遅れています。規制に向けて考えていく際に、特に論点となるのは『何が不適切なのか』でしょう。今回の提言も含めて、改めて国会でSNS規制については議論していきたいですし、若いみなさんの考えを今後も教えていただきたい」と述べました。
またEチームは、家庭や学校以外に相談できる居場所やサードプレイスがあっても、実際に相談することへのハードルの高さから孤立している子どもが多くいる現状を訴えました。改善策として提言したのは、学校を窓口に行うアウトリーチ事業です。具体的には、リラックスした雰囲気の中で少人数のグループに分かれて対話を行い、アイデアや知識を深めたり、共有する手法である「ワールド・カフェ」の活用を提案。「頼りたくても頼れない子どもは、かつての私たちです。この政策を通して子どもたちが当たり前に頼れる社会に少しでも近づくことを願っています」と思いを述べました。
Eチームの発表を受けて大串氏は、「授業の担当者は誰を想定しているのか」と質問。「授業を行うのは、NPOなどに勤めている居場所スタッフを想定しています」と答えたEチームに対し、「日頃からNPOと学校が融合すると良いと思うことが多々ありました。学校を中心にアウトリーチをしていくというのも非常に良いアイデアで、本当に良い提言でした」と絶賛しました。
全チームの発表を受けて、N/S高政治部の顧問を務める川邊健太郎氏は、「第5期では、若者の政治参加を中心に活動を行ってきました。その中で、みなさんが身近なことで政治参加をするのが現実的なのではないかと考え、地方政治も取り上げました」と活動を振り返りました。そして、「今日の発表は、まさに身近なテーマで自分たちだからこそできることを伝えていたと思います。非常によく調べ、本当の意味で当事者としての意見を理解したからこそ、これほどレベルの高い発表になったのだと思います」と部員たちを称賛しました。
最後に、ゲスト3名から講評が行われました。中曽根氏は、「若いみなさんの柔軟な発想は勉強になりました」と述べ、「今はデジタル社会で便利な生活ができる代わりに、経験した気になっていることが多いです。だからこそ、みなさんはリアルでの経験を大事にして、これからの問題解決につなげてください」と伝えました。
大串氏は、「問題の所在の指摘と具体的な解決策を提言しているのが素晴らしかった」と発表を講評。そして部員に宿題として、「世界には様々な課題があり、日本の生活にも密接に関係しているため、世界全体の問題に積極的に取り組むことは、日本の問題解決にもつながります。ぜひ5、10年後にみなさんとこうしたことを語り合えたらと思います」と話しました。
舟山氏はまず、「政治というハードルの高いことに中学、高校で関心を持ったことが素晴らしい」と生徒たちを称賛。そして、「これからは、AIが発達し、偏差値で測れる学力はコンピュータと競っても勝てないでしょう。だからこそ、感情を揺り動かすことを考え、そのために感性を磨く取り組みをしてもらえたらと思います」と述べました。
▲提供:N高グループ
1年間、N/S高政治部で取り組んだ成果を存分に発揮した生徒たち。政治部で学んだことを活かして、さらなる活躍を期待しています。
(取材・文/学びリンク編集部 片山実紀)