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2025年03月28日
ミニすずかんゼミなど、入学前に大学の学びを体感できる新入生交流会を開催/ZEN大学
3月15日(土)、4月に開学を控えるZEN大学が新入生交流会を開催しました。
ZEN大学は、経済・地域・男女など様々な格差や問題から大学で学ぶことを諦める人を無くし、すべての人に大学進学の機会を提供することを目指しているオンライン(通信制)大学です。また、リスキリングを中心とした社会人の学生が多い通信制大学ですが、ZEN大学の出願者は高校3年生が全体の60%以上を占めており、高校生の卒業後の進路先としても選ばれる大学となっています。
交流会当日は、高校を卒業したばかりの人や浪人生、社会人の方など様々なバックグラウンドを持つ学生が集まりました。
都立の全日制高校を卒業したばかりだという学生は、「IT系の専門学校とZEN大学を併修する」といい、「専門学校への進学が決まった後に、ZEN大学を知りました。元々高校進学の時にN高等学校への進学を考えたことがあったので、大学ができるということでぜひ進学したいと思いました」とZEN大学への進学を決めたきっかけを話しました。「ZEN大学では社会を知るために、いろいろな課外プログラムに参加したいです。将来は地方に住みたいと思っているので、特に地方で行われるものに積極的に参加できればと思っています」と今後の学びへの期待を述べました。
交流会は、お弁当を一緒に食べるランチタイムからスタート。4つのグループに分かれて席につき、自己紹介や興味のある分野の話をするなど、アイスブレイクの時間となっていました。
その後は、グループワークとして「Consensus Game」を実施。宇宙船で遭難した時に重要となるアイテムの優先順位をグループで話し合い、意見の一致を目指しました。自分の考えを共有すると同時に、相手の考えを理解することでグループの仲間と打ち解けながら楽しめるゲームとなっていました。
会の後半では、ZEN大学の評議員を務める鈴木寛氏が講義を行いました。自身が主催する「すずかんゼミ」の導入ともいえるミニ講義を実施し、参加者たちに大学で学ぶ意義とZEN大学でも行われるすずかんゼミの目的、考え方を伝えました。
鈴木氏は参加者に「大学とは、学生が中心となってそこに教員や職員、そしていろいろな関係者が集まる学びのコミュニティです」と説明。さらに、「みなさんは重要な主人公の一人です。特に1期生はその一挙手一投足が、ZEN大学のイメージやブランドづくりにつながります。ぜひみなさんには、ブランドをつくる側に回っていただけたらと思います」と思いを伝えました。
また、ZEN大学で実施するすずかんゼミの概要も紹介。「すずかんゼミでは、1995年の開講当初から一貫して『卒近代における社会づくり』をPhilosophyにしています。ZEN大学でもこの哲学は変えずに、AIやDAOなどを活用したソーシャルイノベーターズ・スクールをテーマに開講していきます」と思いを述べました。
会の最後に行われた鈴木氏への質疑応答の際には、早速「すずかんゼミに興味を持った」と伝える学生も現れていました。
鈴木氏による講義の後は、参加した学生たちによるZEN大学での抱負や興味のあることを発表するプレゼンテーションが行われました。学生の発表後には、鈴木氏からフィードバックもなされました。
情報と数理の分野を中心に学びたいと話す学生は、プレゼンの中で「好きなバレーボールの国内大会にもAIを導入できるように、自分自身が取り組んでいきたい」とし、「今、バレーボールは『データバレー』と言われるほど、データ分析が主流になっています。強豪校だけでなく、一般の部活動でも導入できるようにデジタル分野を学んでいきたいです」と目標を語りました。
それに対し、鈴木氏は「具体的に取り組みたいことが決まっていて、素晴らしいですね。将来、ZEN大出身者が顧問として全国のバレーボール部に派遣されて、春高バレーの優勝校が変わったりするかもしれない。ぜひ一緒に頑張りましょう」とエールを送りました。
4月からは、ZEN大学で新たな学びに進む学生たち。どのような学びを得て、それを表現していくのかぜひご注目ください。
(取材・文/学びリンク編集部 片山実紀)