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2025年07月31日
新しい可能性は見つかる!ZEN大学すずかんゼミの初回授業を取材
5月29日(木)、ZEN大学すずかんゼミの初回授業が行われました。
『すずかんゼミ』は、ZEN大学で客員教授を務める鈴木寛氏が、東京大学や慶應義塾大学で開講してきた「学びのコミュニティ」です。
5月1日から募集を開始したゼミ生ですが、1期生は160名でスタート。29日の初回授業では、リアル会場に約70名、その他のゼミ生はオンラインで参加しました。
主宰の鈴木氏は、「吉田松陰が作った松下村塾で学んだ人たちが幕末から明治の日本を作ったことに感銘を受けて、近しいことをやりたいと思ったのがすずかんゼミの始まりです」と思いを述べ、「AIには、インターネット以上のインパクトが起こります。ZEN大学すずかんゼミでは、AIの可能性と限界を知り、新しいビジネスやプロジェクトを生み出せるよう、一緒に探究していきましょう」とZEN大学のゼミ生に期待を伝えました。
また当日は、今後学生たちをサポートしていく教職員とTA(ティーチング・アシスタント)を紹介。TAは、すずかんゼミ出身者で構成され、自身で起業をしている人や大企業に勤める人など、社会で活躍するロールモデルと言える方々ばかりです。当日の司会とワークショップの進行もTAが中心となって行いました。
初回授業のワークショップのテーマは、『リソースチェック』。参加者が自分の「やりたいこと」「できること」「持っているもの」「つながり」について共有し、ゼミの中でリソースを求めている人に活用してもらい、リソースを最大限活用していくためのワークです。
やりたいことの回答で最も多かったのは、“起業”。ゼミ生の意識の高さがうかがえました。また、持っているものではAIの“ChatGPT”や“Gemini”を回答する学生が多く、AIへの関心が高いことが分かりました。
その後、学生それぞれがZEN大学すずかんゼミを通して叶えたいことを発表し、リソースチェックで集まったリソースを活用しながら、解決するためのアイデアをコミュニケーションアプリで出し合いました。
「住んでいる市を子育てしやすい場所にしたい」「ZEN大学でめっっちゃでかい運動会をやりたい」「バッグギャノンというボードゲームを日本で広めたい」「大学生が研究室配属になるまでに研究させてもらえるようなコミュニティを作りたい」など、様々な思いが述べられ、リアル会場ではそれぞれの考えに対して、鈴木氏やTAから実現に向けたアドバイスが伝えられました。
会の最後に、鈴木氏とともにゼミ生の指導に携わる作道直幸准教授は、「普通は、コミュニティの中にいたらなかなか外に出ていくことは難しいのですが、今回のワークはコミュニティを広げていくやり方で、僕も知らない世界が見えて非常に面白かったです」と感想を述べました。また、「教員の中にも、学生と一緒に研究をしたいと思っている人がいます。まだ探り探りな部分はありますが、学生と教員で一緒に何かできると面白いと思っています」と思いを伝えました。
鈴木氏は、「みなさんのやりたいことリストがたくさん出てきて、非常に良いスタートダッシュが切れたと思います」と会を通しての感想を述べました。そして、「みなさんのやりたいことは大体できます。すずかんゼミのノウハウをもってすれば、荒唐無稽なことではありません。今後のグループワークを通してどんどん自発的にやりたいことを創出して、我々に伝えてください」と今後の活動への思いを話しました。
これからZEN大学すずかんゼミでは、リアルとオンラインのハイブリッド形式とフルオンライン形式の両方で授業を行っていくと言います。さらに、鈴木氏が冒頭で述べたAIの活用に向けた授業も行っていくとしています。
ZEN大学すずかんゼミでどのような取り組みが生まれていくのか、ぜひ今後の活動にご注目ください。