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飛鳥未来高等学校
2025年07月29日
ビジネスチャレンジコースの生徒が新規事業案を発表/飛鳥未来高等学校・飛鳥未来きずな高等学校・飛鳥未来きぼう高等学校(東京都・通信制高校)
飛鳥未来高校・飛鳥未来きずな高校・飛鳥未来きぼう高校に、このほど「ビジネスチャレンジコース」が新設されました。
アントレプレナーシップ・キャリア教育が強みの通信制サポート校「HR高等学院」と提携して、今年6月より始まった本コース。
起業などに興味のある生徒を対象に、実践的な講義を通じて新規事業アイデアの検討からアウトプット創出まで行い、「自分なりの答えを出す人材」「社会に新たな問いを立てて解決する人材」の育成を図ります。
7月28日(月)、ドコモ代々木第二ビル(東京都渋谷区)にて「魂の最終プレゼン」を開催。
ビジネスチャレンジコースの生徒がこれまでの講義で考えてきた事業案の最終発表会が行われました。
一人目の生徒は、「中学生の頃から『周りに合わせる』『一律の評価』に違和感があり、特に偏差値で人を測る価値観にモヤモヤしていた」と言い、「偏差値で測られない社会」をテーマに発表を行いました。
本テーマ探究にあたり、子どもと大人それぞれにヒアリングを行った生徒は、その結果を分析。
「保護者世代の方には、『学生のときは偏差値が重視されていたものの、大人になってから偏差値以外の価値観が大事だと考えるようになった』と答えた方が多くいました。一方、高校生世代には『とりあえず偏差値が高い方がいい』と感じている人が多い傾向がみられました」。
調査を振り返り、「偏差値が重要という考えや、周りもそうしているから、といった考えに対して、そもそも疑問に思う機会やきっかけがないことに気づかされました。全員が同じ答えを出す必要はなく、考えるきっかけを持てるような雰囲気や環境をつくることが大事なのでは」と問いかけました。
そして、偏差値や進路に悩む人が集まれるコミュニティ作りなどを挙げ「偏差値をなくすのではなく、自分らしい偏差値との関わり方をそれぞれが考えられる社会を目指したい。なんとなく流されるのではなく、自分で納得して選択できる人が増えるよう、そしてその選択をもっと語っていい社会にできたら」と締めくくりました。
審査員を務めた篠田桂介さん(HR高等学院 統括ディレクター)からは、「この統計データは非常に面白い。自身が疑問を持つようになったきっかけはどのようなものか」といった問いが投げかけられました。
生徒は、学力の向上や勉強の時間に重きが置かれていた中学生当時を振り返り、その際の経験をもとに質問に答えながら「自分らしさがぶれることのないようにしたい」と述べ、今回のテーマへの思いをさらに深められた様子でした。
▲審査員からの質疑応答に、自身の体験をまじえて答える生徒
二人目の生徒は「ビュー・アジャスト」と題し、「『見えにくい』がなくなる世界へ」をテーマに発表を行いました。
顧客ターゲットを「視力に困りごとを抱える人」とし、「近視、乱視、老眼、視力の左右差がある人、眼鏡が煩わしいと感じている人、コンタクトレンズが合わない人など、それぞれの『見えない不便』をなくしたい」と説明。
「目が悪いこと」による実際の困りごとを調査した生徒は、ヒアリングで見えてきた課題として「車の運転ができない」「知り合いに気づけない」「スポーツのときはコンタクトレンズに変えないといけない」といった当事者の声を紹介しました。
解決策として、その場で視力の度を調整できる眼鏡の製作を提案。マスクやヘルメットとの相性、スポーツやアウトドアへの耐久性を兼ね、コンタクトレンズや複数の眼鏡を使い分ける必要がなくなるといった有用性を話しました。
篠田さんは、「当事者の方がどんな困りごとを抱えているのか、分析が素晴らしい」とその着眼点を絶賛。
「着け替えなくていい眼鏡ということは、常時着用することになるので、ファッション性と機能面の両立を深堀すると、もっと面白くなるかなと思います」とアドバイスが送られました。
▲生徒のアイデアを絶賛した篠田さん。質疑応答では「なぜそう思ったか」といった質問を投げかけ、生徒は自身のテーマをさらに深堀できた様子。
それぞれの発表を堂々とやりきった生徒に対し、大きな拍手が送られました。
会の最後には、発表を終えた生徒に対して審査員の篠田さんからフィードバックが寄せられました。
「今回、学校を飛び出して調査をして、いろいろな人に話を聞いてわかったことがありますよね。そういう学びはこの新規事業だけでなく、今後自分がどう生きていくかに関わる重要なことです。引き続き、どんどん外に出て行動していってほしい」とメッセージが送られました。
明確な課題意識を持ち、堂々と簡潔なプレゼンを披露しつつも、生徒からは「まだあまり形にできていなくて…」と謙虚な発言も。
それに対して篠田さんは、ある資料を投影。
「これは、僕たちがHR高等学院を作ろうと思ったときの資料です。全然きれいでもなく、まとまってもいない、メモ書きみたいな1枚。それでも、これを見せて『いいね、やろうよ』と賛同してくれる人がいて、協力してくれる人が集まって、こうしてHR高等学院を作ることができた」と、「最初の1枚」の重要性を力説しました。
「今回のプレゼンは、二人からしたら完璧じゃなかったかもしれない。それでも、今回自分の思いを形にしたことにはとても価値があるし、僕らの心を打ったんです。形にして、みんなに披露することで、自分の思いも強くなるし、仲間も見つかる。世の中には、さっきお二人が披露したアイデアを『いいね』と言ってくれる人、『一緒にやりたい』と言ってくれる人が、必ずいます。二人の思いには人を惹きつける力があります。自信を持ってください。自分の思ったことを形にして、人に伝えること、これからも続けてもらいたいです」。
審査員から寄せられた熱いメッセージに、生徒たちも真剣なまなざしで聞き入っていました。
生徒からは「私自身が持っていた疑問に近い意見もあって、私だけじゃないんだと思った」、「価値観が違う人たちの考えに触れて、新しいことがたくさん見えて驚いた」といった感想が寄せられ、自身の立てた問いかけをさらに深めることができたようです。
▲先生たちと記念撮影。晴れ晴れとした表情でプレゼン大会を終えました。
(取材・文/学びリンク編集部 小野ひなた)
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