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N高等学校・S高等学校・R高等学校
2025年08月08日
元日本代表&栄養士による特別講義! アスリートクラス夏季特別プログラムを開催/N高グループ(全国・通信制高校)
8月4日(月)、学校法人角川ドワンゴ学園のN高等学校、S高等学校、R高等学校(以下、N高グループ)、N中等部は、「2025年度アスリートクラス夏季特別プログラム」を秋葉原キャンパスにて実施しました。
▲提供:N高グループ
N高グループ、N中等部では、スポーツで優れた成績を収める生徒を対象にアスリートクラスを設置しています。
活動面でのサポートのほか、海外大学への進学支援や将来役立つ知識を身につけるための特別プログラムなどが行われており、競技の垣根を越えた中高生アスリート間の交流を深める機会にもなっています。
今回は、元ハンドボール日本代表の土井レミイ杏利さんと、管理栄養士・公認スポーツ栄養士の橋本玲子さんを講師に迎え、アスリートクラス所属の中高生の関心が高い「精神面」「SNS活用」「体づくり」などについての講義が展開されました。対面のほか、地方からオンラインで参加する生徒も見受けられました。
土井さんの講義では、奥平博一校長が聞き手を務め、事前に生徒から寄せられていた質問を中心に対談が行われました。
プロのハンドボール選手、日本代表キャプテンも務めた経歴を持つ土井さんは、「どのような気持ちで試合に臨んでいたか」という質問に対して、次のように述べました。
「何かを考えるというより、何も考えずに深く集中している状態を作り出すことを意識していました。みんなもアスリートだから、いわゆる『ゾーンに入る』経験をしたことがありますよね。その『ゾーンに入った』試合を振り返ってみて、その試合に至るまでにどういった日を過ごして、どういった調整をしてきたのかというデータを自分で蓄積していくことで、集中状態を保てるようになっていきます」
また、海外を舞台に活躍する生徒も多いことを踏まえて「生活や文化の違いからくるストレスは、競技にも影響する。どういった国なのか、どういったチームに所属するのかを事前に知っておき、現地の文化や習慣に慣れることが大切。語学に関しては、失敗を恥ずかしがらないこと。いろんな人とコミュニケーションを取ることが一番の学びになる。失敗から学べばそれは失敗じゃなく、成功への第一歩です」とアドバイスが送られました。
SNS上で「レミたん」の愛称で投稿する動画が人気を博し、SNS総フォロワー800万人以上を誇るといった一面も持つ土井さん。アスリートとしての心構えのほか、SNSの活用についても言及しました。
既にSNSを活用している生徒も多いなか、「どうしたらフォロワーが増えるか」といった質問に対しては「フォロワー数ではなく、応援してくれるコアなファンを増やすことを意識したほうがいい」と答えた土井さん。
「自分が目標に向かって頑張る姿を見せることで、自然と応援してくれる人は増えていく。フォロワーの数の多さよりも、そういった応援してくれる人たちこそが、僕たち選手の財産になる」とエールを送りました。
ほかにも、プレッシャーへの対応、チームメイトとの関係の築き方、怪我予防のためのセルフケアなど貴重なアドバイスが送られ、生徒たちは真剣に聞き入っていました。
続いて、「アスリートのための栄養管理」と題し、橋本玲子さんが登壇。
体づくりにおける睡眠、食事、トレーニング、休養のバランスの重要性のほか、「日々の食生活のポイント」「トレーニング後や試合前に積極的に摂取したい栄養素」「海外での食事で気をつけたいこと」なども説明されました。
橋本さんは、競技種目や体質によって必要な食事量が異なることを踏まえ、「ぜひ時間をかけて自分に合った食べ方を見つけてほしい」と話しました。
競技力向上に直結する知識を聞きながら、生徒たちは熱心にメモを取っていました。
アスリートクラスということもあり、生徒たちは体づくりや体調管理に関心がある様子。
「プロテインの摂取」「食欲がないときにおすすめの食べ物」といった質問も寄せられ、「中高生は食品からタンパク質を摂取することを優先し、それでも足りない場合にプロテインを検討するといい」「冷たいものの摂りすぎに注意し、なるべく温かいスープなどを食べて」といったアドバイスが送られました。
▲質疑応答にて質問する生徒
▲生徒の意識の高さに、講師が驚く場面も見られました
最後に橋本さんは、「食事を楽しむこと」についても触れました。
「試合や練習が終わった後、友達や家族と食事をすると、楽しいですよね。ハードなトレーニングをする生活のなかで、リラックスして美味しく食べることも栄養になります。『何を食べるべきか』も大切ですが、ぜひ食事を楽しみつつ、栄養バランスに気を付けて、自分に合った食べ方を工夫してみてください」
▲ほとんどの生徒が初対面同士だという今回の講義。終了後には連絡先を交換しあうなど、交流を楽しむ様子も見られました。
中学生・高校生とはいえ、受講生たちは一線で活躍するアスリート。
講師も真剣に向き合い、生徒たちの質問に一つひとつ丁寧に答えていました。
今回の講義で得た知識を活かし、生徒たちにはさらなる活躍を期待したいです。
(取材・文/学びリンク編集部 小野ひなた)
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