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鹿島学園高等学校
2025年08月27日
鹿島朝日高校がジンジブ・HASSYADAI socialと共同で実施する、進路支援プロジェクト「ミライステップ」の説明会を開催！／鹿島朝日高校（全国・通信制高校）
在籍生徒数が1万名を超えるカシマ教育グループ（鹿島学園高校・鹿島朝日高校・鹿島山北高校）の一つ、鹿島朝日高校（以下、鹿島朝日）が、9月から進路支援プロジェクト『ミライステップ』をスタートします。
本プロジェクトの責任者である鹿島朝日のキャリアサポートセンター長 三澤和馬氏は、「通信制高校ができた当初の保護者や生徒の希望は、『高校卒業資格の取得』でした。しかし、近年は認知が広がり、『手厚い進路サポート』への期待が高まっていると感じています」と設立の背景を説明。
また通信制高校では、進路未定で卒業する人が3割近くおり、全日制・定時制高校に比べて非常に高い状態にあります。カシマ教育グループが所属する「新しい学校の会（理事長：大森伸一氏）」の調査では、進路未定者の内、卒業から2年後に「何もしていない」状況にある人は41.9％もいることがわかっています。
三澤氏は、「8月末の時点で進路が決まっていない生徒に対して、様々な取り組みをしていく中で、就職希望者は内定まで、進学希望者は合格まで導く。これがミライステップの一番大きな目的です」と説明しました。
ミライステップの専門的なサポートは、高卒就労支援を専門とする株式会社ジンジブ（以下、ジンジブ）と、全国の高校、少年院、児童養護施設などでキャリア教育を提供している一般社団法人HASSYADAI social（以下、ハッシャダイソーシャル）が担当し、進路未定者のキャリア支援を行っていくと言います。
8月27日（水）には、学校関係者向けにオンライン説明会が実施され、40名以上の学習センター・サポート校運営者が参加。ジンジブ キャリア教育開発部取締役の星野圭美氏、ハッシャダイソーシャル スクール事業部の森本瑛氏が詳細を説明しました。
ミライステップで設置されるのは、ジンジブが担当する『就職コース』とハッシャダイソーシャルが担当する『就職準備コース』の2つ。進路未定の鹿島朝日生がミライステップに申し込み後、生徒の状況に合わせたコースに割り振られます。
就職コースは、すぐにでも就職活動をはじめたい生徒を対象に、内定獲得までを徹底的にサポート。全体ガイダンスに加え、職業や企業を知れるジンジブ主催のジョブドラフトFesへの参加、個別フォローとしてカウンセリングやインターンシップの相談、履歴書や面接指導も実施していきます。
一方で、そもそも進路をどう決めたらいいのか分からないという生徒を対象にしているのが、就職準備コースです。進路決定に必要なマインドセットを育むために、週1回の個別面談と月2回のワークショップを2か月間実施。マインドセットが整った段階で就職コース、または進学コースに分かれて、進路決定に向けて動いていきます。2カ月でマインドセットが難しかった場合は、延長も可能です。
鹿島朝日の中島佐代子名誉校長は、「生徒一人ひとりの個性や家庭環境を知れば知るほど、その力になりたいという気持ちが強くなっていきましたが、時間的な限界を感じていました」と、進路支援の難しさついて吐露。「そんな私たちの“生徒の力になりたい”という思いを実現するため、先生方の負担を少しでも減らすために今回のプロジェクトを立ち上げました。私たちと同じ志を持つプロフェッショナルと連携することで、より専門的できめ細やかな進路支援が可能になります。私たちと一緒に生徒にとって最高の進路支援を実現していきましょう」と、思いを伝えました。
鹿島朝日では今後、在校生に対する支援だけでなく、進路未定で卒業した人や早期離職者に対してもサポート体制を構築していくとしています。
ミライステップが通信制高校の進路決定率の向上や卒業後の生徒の人生にどのような変化をもたらすのか、今後も目が離せません。
（取材・文／学びリンク編集部 片山実紀）
