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新着情報

2025年08月30日

通信制高校生徒数が30万人を突破、高校生の10人に1人が通信制高校生

文部科学省がこのほど発表した学校基本調査(2025年5月1日現在、速報値)によると通信制高校生が5月1日時点で初めて30万人を超え、過去最高を更新し305,221人になったことがわかりました。24年度より約1万5千人増えており、高校生全体に占める割合9.6%、約10人に1人が通信制で学んでいます。

 

16年度から25年度までのこの10年間累計高校生徒数増減では326,720人減少しています。課程別では、全日制429,640人減、定時制23,835人減、通信制124,721人増となっています。通信制の生徒増が目立ちます。通信制は19年度以降約1万人から2万人の顕著な増加が続いています。

 

通信制高校生の高校生全体に占める割合

 

通信制高校公私内訳生徒数は、公立通信制高校生62,009人(前年度比1,676人増、102.8%)、私立通信制高校243,212人(同13,458人増、105.9%)となり、4年連続で公私ともに生徒増となりました。公私内訳は2対8となっています。

男女別内訳は、男子141,718人(構成比46.4%)、女子163,503人(構成比53.6%)と女子比率が高まっています。全日制、定時制は男子比率が高いことから通信制の一つの特徴となっています。

 

地域別の生徒数を見ると、3年連続で生徒増となっているのは38都道府県で、24年度過去最高だった39都道府県から1県減少したものの全国的に通信制高校生が増加しているのがわかります。

 

24年度に続き、生徒数ばかりでなく学校数も過去最高の332校となっています。25年4月には公立4校、私立26校の新設がありました。新設校数は過去最高です。私立校は10月にも沖縄県に1校が開校する予定となっています。これまで認可校のなかった群馬、富山、徳島に新設認可校が誕生し、認可校のないエリアはなくなりました。

 

一方、24年度に千人を超えていた1校当たり生徒数は、919人(前年度比38人減、96.0%)となり千人を割り込みました。私立校は、新規開校数が多かったことから前年度比約5%の減少となりました。

 

25年度の通信制高校の主な指標は次の通りです。

【通信制高校の主な指標(2025年度】

出所:学校基本調査(速報値、文部科学省)

 

・学校数【過去最高】 332校(前年度比29校増)

 公立通信制高校     82校(同3校増)

 私立通信制高校     250校(同26校増)

 

・生徒数【過去最高】 305,221人(前年度比15,134人増、105.2%)

公立通信制高校     62,009人(同1,676人増、102.8%)

私立通信制高校    243,212人(同13,458人増、105.9%)

※公立校生徒数増加:21年度まで19年連続減少を続けていたが、22年度に20年ぶりに増加(741人増)、25年度は4年連続増加となりました。

※私立校生徒数増加:29年連続増加、23年度初めて20万人以上となった。25年度約1万3千人の増加となりました。22年度から24年度までは約2万人の増加がありましたが、増加人数はやや縮小しています。

 

・生徒数内訳         男子141,718人(構成比46.4%)     女子163,503人(構成比53.6%)

 公立通信制高校     男子 28,215人(同45.5%)            女子33,794人(同54,5%)

 私立通信制高校    男子 113,503人(同46.7%)         女子129,709人(同53.3%)

※男女比率は、22年度から女子比率が50%を超えました。23、24、25年度と女子比率が拡大しています。公立校は女子比率が高まる傾向にあり、人数でも女子生徒数が男子生徒数を約5,500人上回っています。公立校生徒増は女子生徒の増加が寄与しています。

※全日制高校は男子51.1%、女子48.9%、定時制高校は男子52.9%、女子47.1%となっています。(25年度)

 

・1校当たりの生徒数  919人(前年度比38人減、96.0%)

公立通信制高校     756人(同8人減、99.0%)

私立通信制高校     973人(同53人減、94.8%)

※私立通信制高校1校当たり生徒数は24年度に千人を超えましたが、25年度は973人と千人を下回りました。これは25年4月新設校が一気に26校増えたことによるものと見られます。単位制による私立通信制高校は、学年制と異なり初年度から1年次生ばかりでなく2・3年次生も入学してきますが、一般的に開校から3年間は学年進行で生徒が増加する傾向にあります。私立通信制高校1校当たり生徒数は、19年度に06年度以来13年ぶりに800人を超えそれ以後22年度に900人以上となり24年度は千人を上回っていました。

 

・高校生徒数に占める割合【過去最高】

全日・定時・通信制生徒数合計 3,172,718人(前年度比増減 26,314人減)

全日制高校生徒数 2,792,141人(同42,433人減、高校生全体に占める割合 88.0%)

定時制高校生徒数    73,331人(同984人増、同2.3%)

通信制高校生徒数   305,221人(同15,134人増、同9.6%)

※高校生全体の10.4人に1人が通信制高校生

 

・前年度に比べ生徒増加人数が多かった都道府県(上位3県)

茨城県38,291人(前年度比3,068人増、108.7%)

北海道28,235人(同1,620人増、106.1%)

沖縄県23,145人(同1,595人増、107.4%)

※通信制高校の生徒数統計は、生徒の居住地によるものではなく在籍する都道府県の認可校(私立校)により行われています。「茨城県」の場合は、茨城県の認可校に在籍している東京や大阪、福岡など他都道府県の生徒も集計されています。公立校は原則、その都道府県の在住者・在勤者のみしか入学できません。

 

・前年度に比べ生徒人数の増加率が高かった都道府県(上位3県)

群馬県2,850人(前年度比1,235人増、176.5%)

徳島県   269人(同71人増、135.9%)

広島県4,534人(同643人増、116.5%)

※生徒増加率では、24年度後期から25年4月に認可校が誕生した群馬県、徳島県が高い増加率になりました。一方で、富山県は初の認可校が開校しましたが生徒数は減少しています。

 

・3年前(2022年度)に比べて生徒数増減の大きい都道府県

増加上位3県 茨城県、千葉県、北海道 減少上位3県 岩手県、佐賀県、富山県

 

・3年連続生徒数が増加している(38都道府県):北海道、青森県、宮城県、秋田県、山形県、茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、島根県、岡山県、広島県、山口県、香川県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県

※3年連続生徒増となったのは、22年度18道県、23年度27都道府県と推移し、24年度は39都道府県と過去最高でした。25年度は愛知県が前年度から生徒減となったため38都道府県となりましたが、全国的に通信制高校生徒増となっています。

 

・3年連続生徒数が減少している(0県):―

 ※24年度から3年連続減だった地域がなくなっています。

 

9月6日(土曜)茨城県・水戸市通信制高校・サポート校合同相談会

9月13日(土曜)東京都・新宿通信制高校・サポート校合同相談会

9月15日(月祝)大阪府・梅田通信制高校・サポート校合同相談会

9月23日(火曜・祝日)神奈川県・横浜通信制高校・サポート校合同相談会

9月27日(土)福岡県・博多通信制高校・サポート校合同相談会

9月28日(日曜)愛知県・名古屋通信制高校・サポート校合同相談会

10月4日(土)兵庫県・神戸通信制高校・サポート校合同相談会

10月5日(日)熊本県・熊本市通信制高校・サポート校合同相談会

10月13日(月曜・祝日)千葉県・柏通信制高校・サポート校合同相談会

10月18日(土)東京都・町田通信制高校・サポート校合同相談会

10月19日(日)京都府・京都市通信制高校・サポート校合同相談会

10月26日(日)沖縄県・宜野湾通信制高校・サポート校合同相談会

11月15日(土)埼玉県・大宮(土)通信制高校・サポート校合同相談会

11月16日(日)宮城県・仙台通信制高校・サポート校合同相談会

11月24日(月曜・祝日)千葉県・千葉市通信制高校・サポート校合同相談会