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2025年12月24日
ZEN大学生が制作したカードゲームをN中等部生がプレイ!ゲーミフィケーションで社会課題を学ぶ/ZEN大学(全国・通信制大学)
12月15日(月)、学校法人日本財団ドワンゴ学園 ZEN大学(通信制大学)の学生が株式会社セガ エックスディーとの産学連携プログラムで制作したカードゲームの最終実証実験(プレイテスト)が実施されました。

ZEN大学では、学生が将来を見据えて実践的に取り組める地域・企業連携プログラムを提供しています。今回はセガ エックスディーとともに、社会課題について楽しく学びながら考えるオリジナル知育カードゲームの制作を行いました。
学生たちは、セガ エックスディーの取締役 執行役員COOの伊藤真人氏の専門的指導のもとで、ゲームの持つ「楽しさ」や「夢中になれる仕組み」をゲーム以外の分野に応用して、モチベーションや行動を促す“ゲーミフィケーション”のノウハウを学び、3カ月かけてゲームを開発。それぞれの企画に対して伊藤氏から複数回のフィードバックやアドバイスを受けて、カードゲームを完成させました。

▲デザインやテキストにもこだわって学生たちが作り上げたカードゲーム
今回、プレイテストをしたのはN中等部 新宿キャンパスの中学生約40名。中学生がこれからの社会で生きる上で直面する「サイバー攻撃」「SNSリテラシー」「時間管理能力」などのテーマをZEN大学生が制作したカードゲームを、楽しく遊びながら学びにつなげました。
会の冒頭でセガ エックスディーの伊藤氏は、「大学生のみなさんと、ゲームの企画から現場での作り方まで話をさせてもらって今日に至っています。初めてゲームを作る方ばかりでしたが、僕が見ても一つひとつ、本当に面白いものが出来上がったので、ぜひ中学生のみなさんに遊んでみてもらえたらと思います」と述べました。さらに、中学生に対して「忖度する必要はないので、本当に純粋に面白いかどうかを教えてください。そのつもりで大学生は覚悟を持ってきています」と伝えました。

プレイテストしたゲームは全部で8つ。
・サイバー攻撃や防御の駆け引きを通じてITセキュリティの重要性を学ぶ
・SNSの使い方やリテラシーについて体験的に習得する
・世界で起こっている様々な環境問題と一人一人ができる活動について知り、課題意識を高める
・養蜂の仕組みについての知識を身につける
・集中力を中断させるものとその対策方法をもとに、時間の使い方を上手に管理する手法を知る
・手札を言葉だけで説明する体験を通じて、表現力やコミュニケーション能力の向上を図る
・SNSのバズや炎上を疑似体験することでSNSのメリットとリスクについて考える
・地域課題について話し合い、コミュニケーション能力やディスカッション能力を鍛える

▲最初はルールを理解しながらプレイしていた中学生も、慣れてくるにつれて笑い声が聞こえるくらい楽しんでいた
時間を2回に分けて、中学生はそれぞれ2つのゲームをプレイ。中学生たちは『楽しさ』と『学び』の観点からゲームを評価しました。
制作者の大学生がルール説明をしながらリードを取り、ゲームを体験する中で中学生から「もっとルールが複雑な方が面白い」「最初からカードを持っていたい」など、改善案が出る場面も。
ディスカッションの要素を取り入れているゲームでは、制作者の学生が想定していなかった回答があり、驚く姿もありました。

▲ルールはゲームの目的から丁寧に説明。
ディスカッションの要素を取り入れたゲームでは、個人やグループでまとめた意見を発表する時間も設けられていた
会の最後にセガ エックスディーの伊藤氏は、「今日、大学生が制作したゲームをプレイするという経験を通して、自分でもゲームが作ってみたいと中学生のみなさんが思ってくれたら嬉しいです。ぜひ、プレイヤーだけでなく作り手側になる選択肢もみなさんに持ってもらえたらと思います」と伝えました。

ZEN大学生にとっても、自身の制作したゲームのルールや意図を理解し、楽しそうに遊ぶ中学生の姿を見て、成果を実感できたプログラムとなったことでしょう。
(取材・文/学びリンク編集部 片山実紀)
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