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N高等学校・S高等学校・R高等学校
2026年07月10日
海外大学合格379名、難関大ほか多様な進路を実現──開校10年、進路実績と新たな取り組みを発表/N高グループ(通信制高校・全国)
N高等学校・S高等学校・R高等学校(総称、N高グループ)を運営する学校法人角川ドワンゴ学園は、『The Nth DAY.(N=3752)学校法人角川ドワンゴ学園×株式会社ドワンゴ 教育事業発表会』を7月9日(木)、CROAK Prime Studio (東京都渋谷区)にて開催しました。

N高グループは、インターネットと通信制高校の制度を活用した“ネットの高校”。 N高等学校が2026年度に開校10年を迎えるにあたって、本発表会ではこれまでの10年間で実践してきた教育や、2026年の進路実績、今後の新たな教育展開について発表されました。
式には学校法人角川ドワンゴ学園理事・川上量生氏が登壇。まずN高グループの在籍生徒について述べられ、当初1,570名だった生徒数は、開校からの10年で36,371名(2026年6月末時点)となり、約23倍へと増加したことが公表されました。
続いて2026年度進路実績が発表され、大学等進学は43.24%、大学合格者のうち約33.84%が総合型選抜を利用しており、多様な課外授業や活動機会が受験にも活きていることが示されました。
さらに、N中等部からN高グループへ進学した卒業生の大学等進学率は60.67%で、中高一貫で早期にN高グループのカリキュラムに触れた生徒の進学率が相対的に高いことも分かりました。

大学進学においては、N高グループ独自の「Class H」や「N塾」の寄与についても述べられました。
「Class H」は、現役の東大生・東大院生がTA(ティーチング・アシスタント)として受験生をサポートするコミュニティ。難関大合格に向けた学習計画や進路相談、東大生オリジナルの作問に挑戦する機会などを通じて、よりハイレベルな学習に取り組めます。
今年度は同コミュニティから東京大学に3名、京都大学に3名、計6名が合格。また、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)やメルボルン大学など、「THE世界大学ランキング」100位以内の海外大学へも5名が合格しました。
また個別指導で受験をサポートする「N塾」では、共通テスト対策や難関大学向けの講座を提供し、学習の遅れを感じる生徒も安心して学べる環境が整っています。今年度は、海外大学進学コースからアメリカのミネルバ大学に2名が合格しました。
海外大学の合格者数は合計379名となり、前年の172名から大幅に増加。そのうち、「THE世界大学ランキング(Times Higher Education World University Rankings)」100位以内の大学への合格者数は99名となり、難関大学への合格実績も増加となりました。
教職員は 2,953名、初年度の100倍超となり、生徒数の増加を上回るペースで増員。N高グループおよびN中等部では「複数メンター制」を導入しており、日々の学校生活のほか、進路指導、キャリア支援などの専門部署が生徒をサポートする体制となっています。教員の給与引き上げも発表され、増加する生徒に伴う教職員による手厚い基盤が示されました。
新たな取り組みとしては、ネット部活「N高グループ 国際部」の設立が発表されました。
海外に短期間滞在し、観光や現地学生との交流を通じて他国の生活や文化を体験できる「異文化体験ツアー」や、実践的な英語学習に加え、異文化交流や国際教養などを学ぶ「短期留学」など、国際機関や国内外の教育機関、企業、都市・地域等と連携したプログラムを年間50以上実施。世界に触れられる多様な交流・学びの機会を提供するとしています。

続いて登壇した、国立情報科学研究所 社会共有知共有センター長 新井紀子氏からは、N高グループ通学コース約4,000名を対象にした「シン・読解力」調査の結果が発表されました。
今回実施された、基本的な読解力を測定するリーディングスキルテスト(RST)は、知識量ではなく、教科書、辞書、新聞などに書かれた内容を正確に読み取れるかといった力を測るもの。
注目されるべきは、1年生よりも2年生に高い結果が出た点だといいます。「これまで、学校教育ではRSTの能力値は15歳でほぼ頭打ちになると考えられていたところ、1年生から2年生への伸びが大きいという点は非常に驚きました。N高ならではの学びがどう影響しているのか、ネットコースでも同様の上昇がみられるのか、今後調査・検証していきたい」と期待を述べました。

▲提供:N高グループ

▲提供:N高グループ
これらの実績やサポート体制について、川上氏は「詰め込み教育や強制ではなく、生徒との『信頼』で動いている」とその構造について強調。
「生徒たちには、N高が提供するプログラムやサポートに対して自由に、自主的に参加してもらっている。自発的参加を前提に多様な実践機会を用意することで、生徒に学びの楽しさを感じてもらいたい。通信制=不登校向け、という世間の偏見や誤解に対抗し、これからも成果と挑戦事例を示しながらポジティブな発信を継続していけたら」とその意義について述べました。


(取材・文/学びリンク編集部 小野ひなた)
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