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2019年08月02日
令和元年度「高等専修学校進学研究会」(第33回 中専協夏季研究協議会)が開催されました(東京都・千代田区)
開催に先立ち、楠美利文会長ならびにNPO高等専修教育支援協会・堀居英治理事長が挨拶を行いました。楠美会長は人生100年時代におけるキャリアの在り方を指摘し、「やり直しができる時代だからこそ、中学卒業時に学びたいこと・将来やりたいことをしっかり考えることが大切です。高等専修学校の生徒の様子をご覧いただき、中学校卒業後の進路選択の一つとして、自信をもって示していきたい」と述べました。
続いて、文部科学省総合教育政策局・浅田和伸局長が来賓挨拶を行いました。浅田局長は「先生自身が色々な可能性・選択肢を知っておく必要があります。高等専修学校では、きめ細やかな教育を行っています。ぜひ中学教員の方には高等専修学校についてご理解いただき、進路指導のひとつとして考えてもらいたいと思います」とお話しました。
また、来賓として文部科学省専修学校教育復興室・廣野宏正室長もお越しになりました。
研究会の初めには、東京都中学校高等専修学校進路指導協議会・清水信一副会長が高等専修学校の概要についてお話しました。清水副会長は高等専修学校について、これまでの経緯と現在の位置づけを説明し、「現在は、高等学校で学ぶ子どもたちと何も変わりはありません。東京都における高等専修学校の強みは、入学してから卒業するまで先生たちとの距離が非常に近くて、家族的な雰囲気のなかで過ごせることです。さらに素晴らしいのは、卒業後のフォローもするというところだと思います。ぜひ、中学の先生には10年20年先の人生、そして子供たちの個性を考えた進路指導をしてほしいと思います。」と述べました。
その後は高等専修学校の生徒たちによる実演とパネルディスカッションが行われました。
日本芸術高等学園は『フラダンス』を披露。
優雅に流れるハワイアン音楽とともに、艶やかなダンスを披露してくれました。
国際製菓専門学校は『ケーキデコレーション』の実演を行いました。
緊張感のあるなか見事なデコレーションが完成し、大きな拍手が送られました。
武蔵野東高等専修学校は『陶芸とPC入力』について映像での紹介を行いました。
パネルディスカッションでは教員1名と生徒2名が登壇し、「中学時代の自分と今の自分」について議論が行われました。
実際の現場での経験や、高等専修学校に通ってからの意見など、当人としての意見が聞けるということもあり、多くの人が真剣に耳を傾けていました。