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NPO法人 ゆずりは学園
2018年04月03日
自立に向けて社会との接点を(愛知・サポート校)
3月5日(月)、愛知県田原市にある『NPO法人ゆずりは学園田原校』に取材に伺いました。
ゆずりは学園の生徒たちは、理事長の沓名智彦先生を“パパさん”、学園長の沓名和子先生を“ママさん”と呼び、本当の家族のように接しています。
理事長の沓名智彦先生は「不登校になってしまった子を卒業させるのはもちろんいいことだけれど、最終的には生徒自身が自立しなければなりません。なので、ゆずりは学園では企業に訪問して実際に働く現場を見学したり、企業で働いている人と交流したりなど、さまざまな体験をすることを大切にしています」と話しました。
毎年行われている『里海ビーチクリーン』ではトヨタやDENSOなどの従業員と一緒に三河湾沿いの海岸一帯を2日かけて清掃します。去年の秋に行われた際には、ボランティアを合わせ1700名の人が集まり、海岸清掃を通して交流を深めました。
ゆずりは学園田原校は山と海に囲まれた校舎で、生徒たちは海でカヤック体験をしたり、ツリーハウスや陶芸窯などがあるゆずりはの森でキャンプをしたりするなど、自然を身近に感じながら学園生活を楽しんでいます。
取材に伺った当日はあいにくの荒天でしたが、沓名智彦理事長と沓名和子学園長があたたかく迎え入れてくれ、田原校のゆずりはの森や、校舎の目の前にある三河湾を案内していただきました。
高校生たちがスクーリングなどで使用する教室では卒業式の準備中。近隣農家の敷地内に咲いている花や手作りの飾りなどが集められ、卒業式を彩るそうです。
2001年に前身となる池の原フリースクールを開校し、2008年にNPO法人として開校したゆずりは学園は、不登校、発達障がいなどの問題を抱えた小学生~大学生の支援を行うフリースクール。
通信制高校のさくら国際高等学校(田原校にて入学可能)や代々木高等学校(豊川稲荷校・豊橋校にて入学可能)のサポート校として提携もしています。田原校はさくら国際高等学校の愛知キャンパスに認定されているので、長野県の本校までスクーリングに行く必要がなく、生徒たちは通いなれた田原校でスクーリングや単位認定の試験を受けて卒業することができます。
また、4月からは中京学院大学附属中京高等学校とも提携し、田原校・豊川稲荷校でスクーリングが可能になります。