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松陰高等学校 みなとみらい学習センター
2020年03月02日
卒業生一人ひとりへ最後の言葉(神奈川県・通信制高校)
松陰高校みなとみらい学習センター(横浜市、通信制高校)が令和元年度卒業証書授与式を横浜市内で行いました。この日、卒業生40名が渡辺宏美校長より卒業証書を授与されました。
祝辞を述べた渡辺宏美校長は、「みなさんが今手にした卒業証書は、“もう大丈夫ですよ、先に進んでください”という証。悩んだぶん、人として成長した。これからは自分の足で歩いていこうと背中を押してくれるもの」と、卒業の意味や重みを伝えました。
さらに、これから社会に旅立つ卒業生に対し、「自分のひと言が相手を傷つけたり、反対に言葉足らずで誤解を招くこともある。相手を想い、自分の言葉に責任を持たなければいけない」と、人間関係を構築するうえで大切な心構えを話したうえで、「明日の自分がどうなっているかを想像しながら、“もう一回やってみるか”と自分に言い聞かせることで一回り大きい自分になれる」とし、「どんな可能性もすべて一から始まることを忘れないでほしい」とエールを贈りました。
そんな渡辺校長はこの3月をもって松陰高校校長を勇退。この日、サプライズで藤田和宏学習センター長より感謝の意を込めた「卒業証書」が手渡されました。藤田センター長は、「様々な場面で、渡辺校長の一言で何度も救われた。本当にありがとうございました」と感謝の意を述べました。
その後、改めて祝辞を述べた藤田和宏センター長は、40名の卒業生一人ひとりに対し思い出を述べました。「あんに親から心配されていたのに、今では学校にいることが当たり前になった。これからもいろいろあると思う。だけど自分次第。言い訳しないで頑張ってほしい」「見返りを求めず人に優しくできるあなたは100点満点。他人が持っていない自分の良さを忘れずに、自分の夢をあきらめずに頑張ってほしい」。本当に一人ひとりと向き合わなければ出てこないエピソードがそれぞれに語られました。
そして、最後に「できるか・できないかは誰も期待していない。大事なのは、やるか・やらないか。人生に努力賞はない。現実が正解。これからは松陰高校を背負って社会に出ていく。くれぐれも“ああ、だから通信なんだね”と言われないように。結果を出して、世間のイメージをひっくり返してほしい」と厳しくも愛情あふれるメッセージが贈られました。
松陰高校みなとみらい学習センターは、世の中について学び、考える「社会人基礎力」という授業を行うなど、社会とのつながりを意識した教育が特徴。同校で学んだ「結果」は、旅立つ卒業生それぞれ生き方が示してくれるはず。
この日の司会は同校卒業生の大学生が進行。そのほか、多くの卒業生が手伝いとして駆けつけました。いつまでも関わりたくなる学校。そんな学校と出会えた卒業生は、幸せな進路選択ができたのではないでしょうか。