通信制コンシェルジュ「進路相談日記」83
面接を受けられるかが不安です。入学できるでしょうか?
2024年3月1日
-こんなご相談を受けました-
▶面接を受けられるかが不安です。入学できるでしょうか?①中学3年生の男子生徒のお母さま
②相談場面:合同相談会(広島)にて相談
③進路選び経過:なかなか外出することができず、通信制高校の入試も、その日の状況によって面接に行けるか当日までわからない。自宅で学習などはできるが、体調の不安定さから、入学後もスクーリングなどへの参加にも不安がある。
▶相談内容詳細
※以下、ご相談者様を「相」、コンシェルジュを「コ」と表記
相:長く不登校とひきこもりが続いていて、今もなかなか外出できる状況ではありません。通信制高校の入試にも面接があると聞いていて、受験できるのかも不安なんです。体調の浮き沈みもあって、その日になってみないとわからないところもあり…。
コ:そうですか。お母さまとしても、なかなか気持ちが落ち着かないですね。
相:そうなんです。面接も会場まで行ければなんとかなると思うんですが、日程も決まっているし、その日に行けなかったら受験すらできないですよね。
コ:通信制高校の場合は、複数回、入試の日程が用意されていることが多いので、受験のチャンスはたくさんあると思います。ただ、たしかに多くの学校で面接が実施されていのですが、最近はWEB面接で自宅から受験できる学校もあるんですよ。
相:そうなんですね、それは助かります。でも、実際入学したら、まったく登校しなくても良いってことはあるんですか?
コ:スクーリングと言われる必ず出席しなければいけない面接指導を受ける必要があります。これは年間25単位履修した場合で20日間程度あるんですが、メディアを使った授業に参加していると、これを4、5日~10日程度に少なくすることはできます。
相:そうなのですね。でも、まったく通わなくて良いってことではないんですね。
コ:そうですね。ただ、スクーリングに関しては、参加できるチャンスが1回限りということはありませんし、複数回、日程が用意されている学校もありますよ。また、通信制高校は単位制の学校なので、修得できなかった科目は次年度以降に持ち越すこともできます。
相:何度かチャンスがあるということですね。
コ:はい。それから、スクーリングそのものも、学校と相談のうえ、個別に配慮してくれるところもあると思います。一部の学校では保護者の方が付き添いでスクーリングに参加できる事例もありますので、これらは個別に学校に相談してみても良いかもしれません。
相:ありがとうございます。いろんなかたちで支援してくれるところがあるんですね。望みが持てました。
▶お答えした学校選びのヒント
お子さまの様々な状況により「外出することが難しい」というご相談を受けることがあります。
通信制高校は多様な生徒を受け入れているため、入試においても、中学校時代の成績や欠席日数などが問われることはほとんどありません。そうした通信制高校がどんな選抜方法をしているかというと、多くが書類審査と面接によって入試を行っています。
入試そのものは難しいものではありませんが、上記のご相談者の方のように、「外出が難しく面接に行けるかが不安」というご相談を受けることがあります。
学びリンクが調査したところによると、通信制高校の入試における選抜方法は「書類審査・面接」(29.8%)、「面接・作文」(20.0%)、「学科試験」(18.2%)※、「書類審査・面接・作文」(15.6%)、「書類審査」(7.6%)、「面接」(7.6%)、「その他」(1.2%)となっており、学科試験を行う学校においても「学科試験+面接」(32.4%)、「学科試験+面接・作文」(27.0%)、「学科試験+書類審査・面接」(21.6%)、「学科試験+書類審査」(8.1%)、「学科試験+書類審査・面接・作文」(8.1%)、「学科試験+作文」(2.7%)と、いずれにしても「面接」が重視されていることがわかります。
ただ、最近はWEB面接を行う学校も増えてきており、自宅からの受験も可能になってきています。また、学校側も様々なお子さまを想定していますので、ご事情を説明したうえで、個別の配慮や柔軟に対応してくれる事例がないか、入学相談などで問い合わせてみることをおすすめします。
なお、入学後のスクーリングに関しては、上記でご説明した通り、様々な形式で支援をしてくれる学校があります。こちらも、具体的な事例を入学相談の際にご相談されてみるのが良いと思われます。
・・・いかがでしたか? 同じような状況のご相談、最近増えています。
進路選択の際に、参考にしてみてください(^-^)
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