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通信制高校に関する用語解説

通信制高校の学校数

用語:通信制高校の学校数、サテライト施設(通信教育連携協力施設)

 

●意外に身近にある通信制高校

 

通信制高校の学校数は、303校(2024年5月現在)となっています。その内訳は、公立校が79校、私立校が224校で、私立高校が74%を占めています。公立校の比率が高い全日制高校や定時制高校と異なる特徴になっています。

 

全日制高校は、学校数4,161(内私立高校1,295校、構成比31.1%、ともに24年度)、定時制高校は613校(内私立高校26校、4.2%、同)となっています。通信制高校は、これらに比べると学校数はだいぶ少ないのですが、最近は学校数が増えてきたことで存在を知られるようになってきました。

 

私立通信制高校の学校数は、現在の学校数に比べると2000年ごろまでは少ないものでした。2000年度のその数は44校でしたから、この間に約4倍に学校数は増えたことになります。私立高校の創立理念とは、その地域にそれまでになかった高校を設立するということですから個性的な私立通信制高校ができたことになります。

 

また、広いエリアから入学することのできる広域制の通信制高校が増え、それらの高校が各地にサテライト施設(学習拠点)を設けてきたことで意外に身近な場所に通える通信制高校ができてきました。

 

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●通える場所が多いメリットがあります

 

通信制高校選びのポイントの1つに「通学所要時間を短くしたい」というものがあります。通信制高校はこの要望に対して、サテライト施設を各地に置くことで応えてきました。サテライト施設は、学びリンクの調べでは3,398カ所(2024年現在、本校・校名を冠したキャンパス等、サポート校、技能連携校・高等専修学校、高認予備校、その他の合計、一部重複あり)あります。

 

都市部主要駅周辺などには複数校のサテライト施設が開設されていますから、通学時間のことだけでなく学校の特長から選べるようになりました。サテライト施設は、法令では「通信教育連携協力施設」と呼ばれます。

 

サテライト施設が多いということは、小規模の学ぶ場所が多いということにつながります。通信制高校1校あたりの平均生徒数は957人となります。生徒が1カ所に集まるのであれば、個別対応ができる仕組みがあったとしてもなかなか先生の手がまわらないでしょうが、例えば957人が10カ所に分散すれば1カ所あたり約95人となり先生の目も行き届きやすくなります。

 

サテライト施設は、通いやすさで絞りこんでもらうためにも、実際に自分の目で確かめてもらうのが重要です。その施設の生徒数が何名なのか、スクーリングがどこでできるかをはじめ、技能連携校やサポート校ではその運営主体がどこなのかも確認する必要があります。通学路など周辺環境などのチェックも大切です。

 

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