通信制高校に関する用語解説
高卒程度認定試験(高認)のしくみ
用語:高認(高卒認定試験、高等学校卒業程度認定試験)、旧大学入学資格検定、通信制高校の科目履修制度
●16歳以上の人なら誰でも受験できます
高等学校卒業程度認定試験、受験生の間では高認と呼ばれています。前身の「大検」(大学入学資格検定)制度を改正して2005年度から実施されています。
高認に合格すれば、大学や専門学校進学、国家公務員採用試験などの受験資格が得られます。
高校卒業と同等の学力のあることを文部科学省が認定する試験で、試験を受ける年度末の3月までに16歳以上になっている人なら国籍などを問わず誰でも受験することができます。
高校中退した人や高校進学しなかった人をはじめ、全日制、定時制、通信制各課程の高校在学中の生徒なども受験しています。試験は、8月と11月の年2回、各都道府県に置かれた試験会場で実施されます。11月の高認受験生も翌年1月に実施される大学入学共通テストを受験することができます。
高認の試験は、次の科目のなかから受験します※。
※令和4年度からの高等学校学習指導要領改訂を受け、高認においても、令和6年度の第1回から試験科目や合格に必要な要件などが変わります。 令和5年度第2回試験までの科目合格者は、合格状況によって、免除できる科目、合格要件に必要な科目が変わりますので、注意が必要です。また、試験科目を免除できる高等学校の科目は、入学年度によって異なります。詳細は、文部科学省のHPでご確認ください。
受験科目は、高校での単位修得のない人の場合は8科目を基本に、科目の選択によっては9科目を受験します。
すべての科目を1度に合格しなくても、科目ごとの合格が認められています。高校などで単位を修得している人、英検準2級以上など資格を持っている人の場合は、受験科目の免除があります。
高1を修了している人なら免除科目があるため受験科目は3科目程度とされます。ただし、すべての科目免除はできないため、高認合格のためには1科目以上の受験と合格が必要になります。
【高認合格のための「読めばわかる参考書」】
◎しまりすの親方式 高認英数国学習室3科目版 英語・数学・国語
◎しまりすの親方式 高認理科学習室5科目版 科学と人間生活・物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎
◎しまりすの親方式 高認社会学習室4科目版 世界史A・日本史A・地理A・現代社会
【高認受験完全ガイドブック】
●通信制高校の科目履修制度も合格に一役
高認は、年に2回、8月と11月の各2日間(出願期間は4月下旬から5月下旬、9月)にわたって実施される試験に合格すれば、高校卒業同等の資格が手に入ります。最短の時間で有用な資格が手に入る、ほかにはない試験制度です。
受験者の約4割が合格し、約5割が1科目以上の合格をしています。1科目以上合格している人で苦手科目があって不安な人や、不合格科目があるもののできるだけ早く合格したい人には、通信制高校の科目履修制度が高認合格に一役買っています。
通信制高校の科目履修制度は、高校卒業することを目的とするのでなく、特定の科目だけを学びその単位を修得することです。
この科目履修で得た単位は、高認の科目合格として認められていて、これによって高認全科目合格ができます。科目履修制度は多くの通信制高校で実施されていて、なかには短期間のコースも開設されています。
一方、高認の科目合格を高校卒業単位として認定している通信制高校もあります。
【高認合格のための「読めばわかる参考書」】
◎しまりすの親方式 高認英数国学習室3科目版 英語・数学・国語
◎しまりすの親方式 高認理科学習室5科目版 科学と人間生活・物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎
◎しまりすの親方式 高認社会学習室4科目版 世界史A・日本史A・地理A・現代社会
【高認受験完全ガイドブック】