通信制高校に関する用語解説
発達の課題を持っている
用語:発達障がい
●課題を抱えた76%の生徒が高校進学
発達の課題を持ったお子さんには、通信制高校選びも中1や中2ぐらいからの早めの準備が効果的なように思います。
中学卒業後の選択肢は、幅広いものになります。適切な教育環境がお子さんの能力を伸ばします。
文部科学省が公立小中学校で発達の課題を持っている児童生徒について調査したものです。これによると、小中学校では6.5%の児童生徒が知的発達の遅れはないものの、学習面や行動面で著しい困難を抱えていると推計されています。人数にすると約60万人、40人学級では1クラスに2、3人の割合となります。
この調査と連続するものではありませんが、文部科学省では、発達障がいなどの生徒が中学卒業後にどんな進路にすすんでいるかを調べています。それによると、中3で発達障がいなどを持っている生徒の割合は2.9%と推計し、このうちの76%が高校進学していると分析しています。
人数にすると、中3時に発達障がいなどと見られた生徒約3万4千人のうち約2万6千名が高校進学しています。
一方、高校在籍者を見ると、定時制と通信制に発達障がいなどを持つ生徒が一定数いることがわかります。
●成功体験が増えていく学校を選びましょう
中学からの進学は、高校進学ばかりでなく、高等専修学校や特別支援学校なども選択肢になります。
さらには、高校など卒業後の進路(進学や就労)なども想定されますからあせらずにじっくりと考えたいところです。
発達障がいをもった生徒の中学卒業後の進路は、全日制1.8%、定時制14.1%、通信制15.7%──などとなっています。
定時制高校や通信制高校の比重が高いのは、学科試験を行わない入試があったり、通学タイプが選べたりするメリットがあるからと思われます。