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通信制高校に関する用語解説

通信制高校の学校生活での満足点

●意外に卒業までの道のりは厳しい!?

 

アンケート調査(※)によると、通信制高校に入学して満足している点のトップは、入学時の期待でもトップだった「高卒資格が確実に取れる」です。

 

「高卒資格が確実に取れる」を入学時の期待と入学後の満足で比較すると、生徒(期待50%、満足41%)、保護者の方(同72%、同62%)とともに10ポイント程度下がっています。

期待が大きかっただけに満足感はそこまで至っていない様子があります。

 

中学や全日制高校の一斉授業・集団指導の体制と異なり、通信制高校はレポート提出と添削指導という学習形態となります。全日型やクラス編成コースもあるので、一見、一斉授業とかわらないように見えますが基本はレポートを中核とした個別指導です。

レポート作成は誰もかわることができませんから、卒業のためには自分でしなければなりません。意外に高卒までの道のりに“厳しさ”を感じているようです。「もっと楽かと思った」「なんとか、レポートを提出しています」とは生徒の口からよく聞かれる言葉です。

 

生徒、保護者の方で共通しているのは人間関係への満足感です。友だちについては、入学時は期待度が19%と低かった生徒も、学校生活を通じて「友だちがつくれた(31%)」と満足感がアップしています。友だちができるのは、相談相手ができたことにもなり学校生活が安定します。

 

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●自宅にいてもお子さんは成長しています

 

入学時の期待以上に満足感の高いものとしては、「登校日が少なくて済む」(生徒・期待35%、満足41%、保護者・同19%、同32%)があります。特に保護者の方の評価が13ポイントも上がっているのがわかります。

 

保護者の方の気持ちとしては、お子さんが自宅にいるのでなく学校に行って先生や友だちと接することで成長して欲しいと思うものです。人が成長していくために学校が果たす役割は大きいですから、その通りなのでしょう。

 

でも子どもたちは自宅でも成長しています。在宅中心の学校生活でも、学校では教わらないような知識を持っていたり、今までと異なることに興味を持ったり、ふとしたことでお子さんの成長に気づくことがあるのでしょう。そんな子どもの成長を見た時に考え方も少しかわったのだと思います。

 

その一方、普段通える場所があることについて、保護者の方は入学時の期待、入学後の満足ともに高くなっています。生徒は入学時にはそれほどでもありませんでしたが、実際に学校生活を送るなかで評価が上がっています。通信制高校は、本校以外に通えるサテライト施設が増えてきましたから、通う場所も選べるようになってきました。施設としては全日制などに比べると小規模ですが、居心地のよさで判断するとよい結果になるようです。

 

※『通信制高校生徒・保護者アンケート調査』(2014年度、新しい学校の会)

 

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