通信制高校に関する用語解説
通信制高校生への就学支援金と授業料
用語:就学支援金、1単位授業料、市町村民税所得割額
●就学支援金による授業料減額のしくみ
通信制高校の授業料は、就学支援金が生徒に国から支給され減額されます。
2020年4月からは私立高校生に対する国からの就学支援金が拡充され、実質的に授業料無償となる場合があります。
私立通信制高校生への就学支援金は、世帯年収約590万円未満の家庭(両親、高校生、中学生の4人家族で両親のどちらかが働いている場合)を対象に1単位あたり12,030円(定額制:年額297,000円)が支給されます。
世帯年収590万以上910万円未満の家庭には1単位4,812円(定額制:年額118,800円)が支給されます。
公立通信制高校生へは1単位あたり336円(定額制:年額6,600円)が支給されます。
就学支援金は、各学校の授業料を上限に、卒業までに74単位分が支給されます。通信制高校の生徒には最長で4年間、年間上限30単位分となります。
お金は学校設置者(学校法人や都道府県など)が代理受給し、授業料を減額するしくみです。
年収は保護者等の市町村民所得割額等により都道府県が判断します。世帯年収約910万円以上の方は支給対象外となります。
通信制高校の1単位の授業料は、学校によって異なります。
学びリンクの調べでは、私立通信制高校の場合は5,000円~15,000円、公立通信制高校の場合は336円~700円となっています。
私立通信制高校の生徒が25単位履修した場合、私立通信制高校平均の1単位授業料9,000円(2020年度)を例にすると次のようになります。
【就学支援金減額後の授業料支払額】
授業料:1単位9千円×25単位=22万5千円
(支払額)
・世帯年収約590万円未満
授業料22万5千円は無償
・世帯年収約590~910万円未満
授業料22万5千円-12万300円(就学支援金1単位4812円×25単位)=104,700円
※1単位平均授業料(2020年度、129校平均)は学びリンク調べ