通信制高校に関する用語解説
通信制高校の集中スクーリングとは
用語:集中スクーリング
●ユニークな体験もできる集中スクーリング
通信制高校は、年間20日間程度登校してスクーリングを受けることが標準的な学び方ですが、これを一定期間にまとめることもできます。それが集中スクーリングです。
集中スクーリングは、年に1回〜2回、3泊4日など宿泊によるものと、1週間程度の連続登校によるものがあります。
宿泊型の集中スクーリングは自然豊かな各校の本校で実施されることが多く、地元の方の協力による農林漁業体験などユニークな体験授業も行われています。
宿泊型の場合は、男子生徒と女子生徒で実施時期が分かれていたり、社会人専用があったりと参加しやすく工夫されています。なかには、親子で集中スクーリングに参加できる通信制高校もあります。
集中スクーリング期間以外は、①最寄りの通信制高校サテライト施設で日常的に学ぶ、②自宅学習中心で学ぶ、③学校外活動(アルバイト、会社員、スポーツや芸能などの活動)と両立させながら学ぶ、④日本以外の場所で学ぶ──などという生活ができます。
これまでの通信制高校は、登校日数が少ないと学校からの働きかけも少なくなり、自学自習を基本にする通信制高校では、学習意欲の低下→レポート未提出・スクーリング不参加→卒業困難という悪循環が多く見られ、結果的に卒業率の低さや卒業後の進路未決定になっていた面があります。
この点を改善するため、集中スクーリングを行っている通信制高校では、各地に通学できるサテライト施設を開設したり、インターネットによるメールやSNSにより先生からの連絡、生徒同士の交流を行ったりしています。