通信制高校に関する用語解説
通信制高校サテライト施設・学習拠点
用語:サテライト施設(学習拠点)、併置校、独立校
●広域校はサテライト施設を各地に開設
広域校は、広い地域から入学できるため各地域に学習拠点となるサテライト施設(協力校、自校施設、技能連携校、サポート校など)を置いている場合が一般的です。
狭域校も北海道のように広大なところでは同様にサテライト施設を置いていますが、ほかの地域では本校のみを置くというのが大半です。
サテライト施設は、2019年度で2868カ所となっています。
【サテライト施設の内訳】
・自校の施設:917カ所(32.0%)
・協力校:212カ所(7.4%)
・技能連携校:207カ所(7.2%)
・サポート校:1532カ所(53.4%)
※文部科学省調べ
主要駅の駅周辺など便利なところに開設されている例も多くなりましたから、通学所要時間などを考えて選べるようになってきました。
ただし、学習センターなどと呼ばれる自校施設やサポート校などには、ほとんどの場合設置基準がありませんから、どんなところかは実際に見学して確認してみることが大切になります。
2021年3月に通信制高校を規程する法律「高等学校通信教育規程」が改正され、サポート校についても法律的な裏付けが求められるようになっています。
法律では、サテライト施設を「通信教育連携協力施設」と呼んでいます。これには2種類あって、通信制高校卒業に必要なスクーリングができる施設(「面接指導等実施施設」と呼びます)と、生徒の日常的な学習支援を行うサポート校などの施設(「学習等支援施設」と呼びます)に区分されるようになりました。
●通信制高校の併置校と独立校
また、全日制高校や定時制高校の通信制課程として開設されている場合と、通信制課程単独で開設されている場合があります。前者のような場合を2つ以上の課程を持っているということで「併置校」、後者を「独立校」と呼びます。
併置校は全日制高校などの施設を使えますが、全日制の生徒が使っていない時(土曜、日曜など)という制約があります。併置校でも、通信制課程の生徒専用の校舎を持っている学校もあります。併置校の場合は、通信制課程の生徒が使う施設を確認してもらうとよいでしょう。