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生徒の成長が見えるのが嬉しい 子どもたちが未来に夢や希望を持てるように…

4月の健康診断から始まり、移動教室、5 月の中間考査、歯科健診、6月の教育実習、7月の期末考査、球技大会、体育祭と行事が盛りだくさんの1学期が終わった。生徒も私も、よく頑張ったというのが本音である。

保健室は、相変わらず生徒の来室が途切れることはない。近年の保健室は、心身共に疲れ、健康を損なっている生徒たちで溢れている。通常の学校生活を送るという、当たり前のことができていない現状である。それでも、生徒たちは学校に来る。認めてほしくて、居場所がほしくて、話を聴いてほしくて、やってくる。

保健室が、そういう場所になっていることが嬉しくて、私も、その子たちが活躍できるように必死で動く。毎日、一進一退だが、どの生徒も確実に成長していると実感している。

今年度、本校では生徒に命の大切さを伝えるため、命の教育に力をいれ実践している。1学期、中学生には、クラスごとに助産師さんによる授業を行った。授業のなかでは、赤ちゃん人形を抱いたり、赤ちゃんの心音を聞いたり、妊婦ジャケットを着たりして命の重さを感じてもらったり、実際に出産シーンを再現し、助産師さんが赤ちゃんをとりあげるところを目の前で見てもらった。生徒たちからは、「命が誕生する確率は2 0 兆分の1 で、私たちが生まれてきたことは奇跡なんだ」「父、母、祖父母、兄弟、姉妹、助産師さん、皆が私に産まれてきてほしいという思いで産まれた、望まれた命なんだ」「この世に産まれてきたのは、自分が生きたいと思ったからなんだ」という率直な感想が聞かれ、命の大切さを1人ひとりが感じることが大事なことなのだと思った。

複雑な問題を抱えている子どもたちが増えている今、より一層命や心の教育が重要であると感じる。1人ひとりの生徒の生きる力を育て、子どもたちが未来に夢や希望を持てるような学校でありたいと思う。


中高一貫校養護教諭 ペンネーム 矢沢あかり 先生