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北海道芸術高等学校
2020年12月14日
名古屋キャンパス、芸術発表会「ART COLLECTION 2020」へ向けた特別授業を実施(愛知県・通信制高校)
北海道芸術高校では、学習拠点のある札幌・仙台・東京池袋・横浜・名古屋・福岡の各地方で芸術発表会「ART COLLECTION 2020」を12月に実施します。
名古屋の拠点、名古屋サテライトキャンパス(愛知芸術高等専修学校)では、芸術発表会「ART COLLECTION 2020」に向けた特別授業を実施しています。設置されているマンガ・イラスト、声優、ファッション・ビューティー、美容師、ミュージック、ダンスの各コースの生徒たちが作品づくりやパフォーマンスの練習に取り組んでいます。
マンガ・イラストコースは作品展示を行います。今年のテーマは「みんなを元気に-reborn」。アナログ・デジタルどちらか自分の好きな手法を選び、それぞれが作品作りに取り組みます。2年生の若園羽瑠華さんはテーマに対する想いを擬人化し、一枚の絵から希望を感じてもらえるような作品をつくっています。作業の途中には隣に座る友人と会話をする姿も見られ「一人で作業するよりも、友達を話しながら進める方が色々なイメージが湧いてきます。色々と意見をいってもらえるのも作品作りの参考になります」と、楽しそうに作品作りに取り組む姿が見受けられました。
▲デジタル・アナログ好きな手法で作品作り
▲テーマを擬人化する作品を作る若園羽瑠華さん
声優コースでは今年度が初めての試みとなる映画発表をおこないます。キャスト・映像編集・小道具などそれぞれ部署に分かれ、一つの作品を作り上げます。キャスト部の生徒たちはオーディションで選出。役柄にあわせて印象に残っている作品を見返したり、人物を観察したりと、それぞれ日々の生活の中でも役作りに励んでいる様子。主役・ヒロインに抜擢されたのは今年初めてアートコレクションに参加する1年生。少し緊張ぎみの1年生を2・3年生が優しくフォローしながら作品作りに取り組む姿が見受けられました。
▲部署に分かれて初の映像放映作品を作る
▲キャストを務める生徒は役作りに励む
ミュージックコースはLIVEへ向けてそれぞれの楽曲を練習中。ヴォーカル・ギター・ドラムなどが集まり、生徒が主体となって楽曲を選び練習に取り組みます。ミュージックコース3年生の伊藤三津葉さんは今年が3年間の集大成となるアートコレクション。今年はリーダーとして、チームをまとめています。実は2年生の時にもリーダーを務めましたが、練習に集まらないメンバーがいたり、衣装も揃えられないなど、人を動かすことの難しさを実感したといいます。今年は昨年度の教訓をいかし、“チームの一人ひとりがリーダー”という意識を持ってもらえるよう、働きかけています。「舞台の照明などにもこだわりながら自分らしく演奏し、見てくれた人の記憶に残るライブにしたいです」と意気込みを述べました。
▲生徒が主体となって作るライブ
▲「記憶に残るライブにしたい」と話す伊藤三津葉さん
ファッション・ビューティーコースでは、グループを組んで、作品作りに取り組みます。今年のテーマは「時代の変化」。それぞれがデニム・ドレス・着物などのファッションをアレンジし、時代とともに変化してきたファッションを表現します。1年生の浅野美吹さんは今年が初めてのアートコレクション。作品作りを通して、イメージをカタチにする難しさを実感している様子。アートコレクションへの意気込みについて「大勢の人の前で作品を発表できるので、将来の就職につながるようなチャンスもあると考えています。細かいところまでこだわり、見てくれる人が楽しんでもらえるようにしたいと思います」と話しました。
▲モデル役を務める生徒も
▲細部まで完成具合を確認する浅野美吹さん
美容師コースは美容師国家試験合格へ向けた練習のため、現在も通常授業を行っています。ロッドの練習を中心にきれいに巻けるよう丁寧に作業をしたり、タイムトライアルに挑戦したりとそれぞれがスキルの向上に励んでいます。教室では、先生に熱心に質問する生徒の姿も。「先生が分かりやすくアドバイスしてくれるので、技術の向上に役立っています」とサポート体制を積極的に活用している様子。美容師コースは通常カリキュラムが終わり次第アートコレクションの準備に入り、ヘアショーを行う予定です。
▲ロッドの練習
▲タイムトライアルに挑戦中
▲分からないところも先生が傍にいてくれるので安心
ダンスコースは3年生がそれぞれチームの中心となり、練習に取り組んでいます。今年の3年生はダンスの得意ジャンルが分かれているので、アートコレクションでも多様なジャンルの発表が見られるといいます。3年生のリーダーたちはこれまでの学校生活を振り返り、ダンスが好きという共通の価値観を持った友達に出会えたことが学校の良さだと話します。また、元々ダンスを習っていた生徒もプロになるための基礎を改めて学べたことで、夢に一つ近づけたと話しました。いつもは励まし合う仲間もアートコレクションではライバル同士。発表へ向けて切磋琢磨しながら練習に励む姿が見受けられました。
▲共に過ごしてきた同級生は仲間でありライバル
芸術発表会は、昨年度の発表から1年をかけて学んできた知識やスキルを発表する大舞台です。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来場者を制限しての発表になりますが、生徒たちはこれまでの学びをカタチにすべく、真剣に作品作りに取り組んでいます。自分と向き合い、仲間と共に作品を作り上げた経験は忘れられない思い出となるでしょう。