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天王寺学館高等学校
2020年12月27日
落ち着いた学習環境で意欲ある生徒を支える、天王寺学館高等学校(大阪府・通信制高校)
天王寺学館高等学校(大阪府平野区)は、普通科と専門学科の融合した「総合学科」を持つ通信制高校です。必修科目以外は自由に選択することができ、自分の進路や適性に合わせて、生徒自身が柔軟に履修科目を組むことができます。
正面玄関を入ってすぐのところにはギャラリーがあり、生徒の皆さんの様々な美術作品が出迎えてくれます。学校が力を入れている、芸術系のコースの生徒が制作されたものだそう。落ち着いた雰囲気のこの校舎で、学校の魅力を、教頭の高井雅志先生に伺いました。
天王寺学館高校の特徴について高井先生は、「校舎で、しっかりと対面の授業を行うというところですね」と述べます。「たまにスクーリングがあるという形ではなく、授業の回数自体は全日制レベルです。全日制と通信制の間という感じで、最も登校の多い通学部の5日制はもう全日制に近い形です。ただ、午前中は選択制の授業ですので、朝が苦手な子は遅めの科目を選択してゆっくり登校することもできます。必修科目さえ取れば受験に必要な科目に2年生から集中するとか、芸術が好きな子は芸術ばかりにすることもでき、かなり融通は利きます。全日制レベルで授業があっても、その辺りの自由さは幅広いのです」
校則でも茶髪やピアスなどを禁止としていますが、これは落ち着いた学習環境を前提としているため。高井先生によると、「高校卒業ということを考えれば楽に通える通信制は沢山あると思いますが、この学校に来る生徒は、『もっと勉強をしたい』という思いがありますので、そのための環境を整える必要があるのです。そのため授業も非常に静かです」とのこと。
友達作りの面でも、4月には新入生オリエンテーションがあり、午後の時間を丸々使って、体育館でグループワークや自己紹介ゲームが行われます。また、1泊2日の臨海実習も自由参加で開かれ、琵琶湖畔で実習などを行います。また、メンタル面ではカウンセラーも常駐していて、生徒の他に保護者の方々も多く利用されているそうです。
大学入試対策に力を入れている天王寺学館では、習熟度別のコースごとに、授業の内容もテキストも異なります。3年生の授業は全て演習授業となり、わざわざ予備校に行かなくても、校内の授業だけで大学進学する子も沢山います。芸術コースの生徒は芸大や、芸術系の専門学校に進む子が多いとのことでした。
「演習の授業では小テストを頻繁に行い、課題も沢山ありますが、強制はしないのです」と高井先生は述べます。「進学校にいたときに小テストに追われてしんどかったという生徒も非常に多くいます。天王寺学館では『絶対これをやれ』ではなく、『やりたい人はどんどん進めましょう』という形をとっています」
「この学校で大事にするのは、現時点での学力や今までどうだったかということではなく、『これからどうするか』というところです」と語る高井先生。
来られる方の中には、「これまで勉強しなかったから、将来が不安」だという方や、人生が終わったかのような思いで転入される方も多いそうですが、「全然そんなことはありません」と言います。
「むしろこれから未来は明るい、という話をいつもしています。これから変わりたければ幾らでも変われる場はありますし、それをこちらで提供できる、ということは自信を持って言えます。生徒や保護者の方にとっては転校するというと一大決心です。しかし、後から考えれば良い決断だったと考えて頂けると思います。」と、力強く生徒をサポートする姿勢を述べて下さいました。
【2021年】