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新着情報

N高等学校・S高等学校

2023年09月14日

N/S高政治部で自民党副総裁 麻生太郎氏がゲスト講義を実施!

9月6日(水)、学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校(本校:沖縄県うるま市)S高等学校(本校:茨城県つくば市)政治部の特別講義が行われました。自由民主党副総裁の麻生太郎氏をゲストとして迎え、「経済と日本の未来」をテーマにトークセッションやQ&Aセッションを実施。政治部顧問の川邊健太郎氏が進行を務めました。

 

 

2020年9月に行われた政治部設立初回授業でもゲスト講義を担当した麻生氏。最初のEチームから質問された若者の政治への関心が低いことについて、「政治に関心がないことは悪いことではない」とし、「政治への関心が高い国というのは、今、考えなければいけない現実にあるからです。例えば、中国は若者の失業率が20%を超えているのに対し、日本は10分の1の2%ほど。深刻さが違います」と述べました。さらに、「関心を持たなくてもいい日本は良い国だと思います。ぜひ、若い人には政治だけでなく幅広く関心を持ってもらいたいです」と、考えを伝えました。

 

 

 

関連して、Cチームの篠原一騎さんから「国民はどれくらい政治や経済について知っておくべきか」という質問が投げかけられました。それに対して麻生氏は「関心を持っていることはそれぞれに違いますから、街頭演説の時など政治家に会える場面でぜひ率直に思っていることを伝えてほしいです。政治家にこういう関心があると残させるのが大事だと思います」と答えました。

 

 

この回答には、川邊氏も「すごく大事なポイント」とし、「ボーダーやレベル感で考えるよりも、自分が関心のあることをよく知っておいて、今日のような機会に政治家の方にぶつけるのが大切ですね」と、生徒たちへ伝えました。

 

 

篠原さんはCチームの代表として「国債発行による日本の債務残高の増加」について、2013年の麻生氏の発言も含めて質問。麻生氏は、「日本は自国の通貨で国債を発行して外国とも売買ができている」とし、「外貨で発行した国債は、外貨の価値が上がれば払う額も高くなってしまいます。その点、日本は100%円で発行していますから、無責任なことにはなりにくい。ただ、やみくもに発行して他国の人が不安視すると円の価値が下がりますから、節度が必要だと考えています」と述べられました。

 

 

2つの質問をぶつけた篠原さんは、今回の特別講義について「麻生節と言われる鋭い意見や考えが出た会だったと思います。僕の質問への答えも根本的なところにぶれはなくて、確固たる考えがあるのだと感じました」と話し、「今回は、自分の関心の高い経済について質問ができてうれしかったです」と感想を述べました。

 

そして、麻生氏と国会で幾度となく討論を行った政治部特別アドバイザーの大門実紀史氏が「短期利益や株主利益を優先する日本企業、経済になっている現状をどう考えているか」と、質問を投げかけました。対する麻生氏は「企業は長期的な視点で経営を考えていかないと、日本経済や資本主義、社会がおかしくなってしまうというのは同感です」と回答。「企業は今、銀行からお金を借りなくても利益だけで株主配当や従業員の給料などが賄えるようになっています。そのため、利益の使い方が他企業の買収という方向に進んでいる。しかし、そのお金を従業員の給料の上乗せに使うなど、いろいろな発想を考えなければならないと思います」と述べました。

 

 

会の最後に麻生氏は「若い時にいろいろやってみて、自分の向いていることを探してみてください。それを選択できるのが今の時代だと思うので、大いに期待しています」と、生徒たちにメッセージを送りました。

 

主権者教育の一環として、生徒が様々な社会の問題や課題について考える力を身につけることを目的としているN/S高政治部。今回の麻生氏の特別講義も生徒たちの考えを広げるきっかけとなったことでしょう。

 

 

気になる方は、こちらから特別講義の模様をご覧いただけます!

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