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2019年03月04日
校長、卒業生一人ひとりと固い握手(大阪・高等専修学校)
東朋高等専修学校(大阪市天王寺区)は3月4日(月)、シェラトン都ホテル大阪で平成30年度の卒業式を挙行。高等課程「普通科」「総合教育学科」3年生が卒業を許可され、太田功二校長より一人ひとりに卒業証書が手渡されました。また、東朋高等専修学校と技能連携を結ぶ科学技術学園高校(東京都世田谷区)の卒業式も同時に挙行され、同校「普通科」の卒業生には高等専修学校と高校の両方の卒業証書が授与されました。
卒業証書授与の際には、太田功二校長が卒業生一人ひとりと固い握手を交わしながら、それぞれに言葉を添えていました。その後、式辞を述べた太田校長は、卒業生との日々の思い出を振り返り、関わった卒業生の名前も挙げながら、それぞれの成長を称えました。そして、卒業生に送る最後の言葉として、「天秤」の話を披露。自分が手に入れたいものを天秤の片方に乗せたとき、もう片方にはそれと釣り合うものを乗せて考えるという内容。もし「介護士の仕事に就きたい」という目標なら、「資格を取る」という具体的な行動を片方の天秤に乗せることで、自分の欲しいものが手に入ると話します。「大切なのは、釣り合うものを釣り合うだけ乗せるということ。もしそれが“神頼み”や“お願い”だけでは、決して自分の目標に釣り合わない」と太田校長。「今日からいつも頭の中に“天秤”を乗せて過ごしてほしい」とメッセージを送りました。
東朋高等専修学校は不登校経験や発達障害のある生徒、大人しいタイプから元気な子まで様々な生徒が集まる学校です。そうした多様な生徒のニーズに合わせ、一人ひとりの「困っていること」に目を向けた合理的配慮を行っているほか、それらの生徒たちが共に学ぶインクルーシブ教育を実践しています。
この日、式のオープニングでは3年間を振り返るスライドショーが流れたほか、卒業証書授与の際には、卒業生一人ひとりの思い出の写真とメッセージがスクリーンに映し出されました。映し出されたたくさんの写真からは東朋高等専修学校が行う学校行事の多彩さが伝わってくるほか、生徒たちの「楽しさ」と「自信」に満ち溢れた表情が「この学校に来て良かった」と言っているようでした。