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新着情報

東朋高等専修学校

2024年04月09日

「啐啄同時」生徒と教員の想い一つに(大阪府・高等専修学校)

 

東朋高等専修学校(大阪市天王寺区・高等専修学校・技能連携校)が4月8日、大阪市内で令和6年度入学式を挙行し、198名の新入生が入学しました。同日、普通科、総合教育学科(高卒資格コース)の生徒については、技能連携を行う東朋学園高校(大阪市・通信制高校)の入学許可も与えられました。

 

(式辞を述べる学校法人岡崎学園 岡崎泰道理事長)

 

(式辞を述べる太田功二校長)

 

祝辞を述べた太田功二校長は、新入生に向け2つの話をメッセージとして送りました。一つは「啐啄同時(そったくどうじ)」という禅語。雛鳥が卵の殻を内側からつつくとき、親鳥が外から同時に殻をつつく様を、師匠と弟子の関係に例えた言葉です。太田校長は「学ぶ者と教える者の想いが一致したときに、はじめて学習の効果が上がり、コミュニケーションが取れるようになる。大切なのは強い意志、モチベーション。先生が殻をつつこうとしても、生徒のみなさんに成長したいという意欲がなければ、殻は破ることができません。本校は君たちが主役。どんな時でも殻をたたいてください」と、学校生活における心構えと、それを支える教員の存在について話しました。

 

2つ目は、「人が生きるうえで最も大切にすべきこと」として、孔子が説いた論語の一節「己の欲せざる所は人に施すなかれ」という言葉。太田校長は「人に傷つけられること、SNS上も含め、無視されたり、悪口を言われたりするような精神的苦痛を受けることは、誰しも決してしてほしくはありません」とし、「自分がしてほしくないことは人にしてはいけない」ことを、最も大切にしてほしいと伝えました。

 

(音楽部顧問による「お祝いの演奏」)

 

閉会後、会場では新入生に向けて、音楽部顧問による「お祝いの演奏」が披露されました。この日は2曲の演奏が披露され、1曲目は、ミュージカル『オズの魔法使い』の劇中歌で知られる『Over the Rainbow』(虹の彼方に)がピアノとサックスにより披露されたほか、2曲目には歌も加わり、中島みゆきさんの『糸』が演奏されました。

 

同校には多彩な特技を持った教員がたくさんおり、毎年秋に行われる文化祭でも様々なパフォーマンスが披露されています。そんな文化祭でもお馴染みとなっている音楽部顧問の演奏を初めて目の当たりにした新入生たちは、そのクオリティの高さに驚いた様子。演奏終了後には、会場から大きな拍手が送られました。

 

今年度198名の新入生のうち、普通科は93名、総合教育学科は105名の入学となり、同校では近年、総合教育学科を希望する生徒が増えてきているとのこと。発達障害や特別な支援を必要とする子どもが増加する一方で、中学校卒業後の個性に合わせた進路が少ないといった地域の実情もある中、東朋高等専修学校を希望する生徒が増加しているようです。

 

 

 

同校では不登校や発達障害、元気な子から大人しい子まで多様な生徒が共に学び合う独自のインクルーシブ教育を実践。多彩なコースや体験授業、豊富な学校行事を魅力としており、これらの学校生活を通して「やりたいこと」「できること」を探していけます。また、2020年に開校したグループ校の通信制高校「東朋学園高校」では、東朋高等専修学校でのノウハウを活かし、生徒の個性や特性に合わせた教育活動や合理的配慮を実践しています。