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2025年11月13日
ZEN大学が米ミネルバ大学と初の協働プログラムを実施/ZEN大学(全国・通信制大学)
オンラインで様々な学びを提供するZEN大学(学校法人日本財団ドワンゴ学園)が、日本財団の支援により提携が実現したミネルバ大学(米国)と、初の協働プログラムを実施しました。
ミネルバ大学は、オンラインで学べる環境を最大限に活かし、世界各地に設けられた拠点で課題解決型学習を行っている大学です。日本財団の支援の下、今年9月に同大学の世界8カ所目となる拠点が日本に開校。2年生125名が来日し、日本での学びをスタートしています。
ZEN大学は、ミネルバ大学生の来日直後からオンライン上で交流をしていましたが、両校の学生がリアルで交流するプログラムは10月31日(金)が初めて。

▲提供:ZEN大学
当日は、ZEN大学のキャンパスがある神奈川県逗子市でプログラムを実施。「海岸環境保護」をテーマに、逗子海岸の現状学習や海岸でのゴミ拾い、ブロックで世界を作るサンドボックス型ゲーム「マインクラフト」を使った新しい形の教材制作を行いました。

▲提供:ZEN大学
この日は、ZEN大学生15名、ミネルバ大学生28名の計43名が参加。すべての会話が英語で行われました。
マインクラフトを使った教材制作では、ゴミによる環境破壊に焦点を当て、ゴミの分別方法やその必要性を伝える教材を作りました。マインクラフト上には逗子海岸をイメージしたワールドが用意され、海岸にはたくさんのゴミが配置。学生は8つのチームに分かれ、ワールド上のゴミの種類を確認したり、教材の案内役となるNPCや黒板を使った案内板を作成するなど、教材制作に必要な要素を順番に確認していきました。

▲提供ZEN大学
その後は、本格的な教材制作に移り、完成後にグループごとに発表。ゴミの分別の仕方をゲームやクイズ形式で学べるようにしたり、ゴミを捨てずに環境破壊が起こってしまった世界を表現したグループもありました。

多くのグループが、「燃えるゴミは赤」「燃えないゴミは青」そして「リサイクルやコンポストの説明は緑」など色分けしてわかりやすく表現。そして、そんなゴミ箱まではジェットコースターで行けるようにするなど、子どもたちにわかりやすく、楽しんでもらえるような工夫がなされていました。
プログラムに参加したZEN大学の学生は、「すごく刺激を受けた」と話し、「違う言語で話すのも刺激的で本当に楽しかったですが、ミネルバ大学の学生たちがディスカッションで積極的に発言している姿を見て、『私も発言しないと』と感化されました」と感想を述べました。また、ミネルバ大学の学生は、「日本に来てからは、社会人の方と関わることが多かったのですが、やっと日本の学生と一緒に活動ができました。一緒に何かに取り組んだり、何を考えているのかを共有できたのはとても良かったです」と述べました。
また、今後一緒にやってみたいことについてZEN大学の学生は「地域連携プログラムをやってみたい」といい、「東京以外の都市で行うプログラムをZEN大学生が考えて、1週間くらいミネルバ大学生と一緒にやってみたいです」とアイデアを話しました。また、ミネルバ大学の学生は「アジアに来るのが初めてだったので、自分が育ってきたウクライナやスペインと日本の文化の違いが面白いと思いました。今後は、パネルディスカッションのような形式で社会の仕組みや社会問題についてみんなで話し合ったりしてみたいです」と今後への期待を述べました。
今回のプログラムを皮切りに、両校がどのような交流プログラムを行っていくのか、ぜひ注目してください。

▲提供:ZEN大学
(取材・文/学びリンク編集部 片山実紀)






