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開志創造高等学校
2026年09月15日
生徒を後ろから押すのではなく、後ろに下がらないように手で支える存在でありたい/ 開志創造高等学校 提携 未来創造高等学院(熊本県・サポート校)
学びリンクは、熊本県熊本市に開設したサポート校「未来創造高等学院」にうかがいました。
広域通信制高校「開志創造高等学校」(本校:新潟県新潟市)との提携で高校卒業資格が得られ、母体の「熊本デザイン専門学校」が30年培ってきた「できるようになる教育」を高校生年代のうちから受けられます。
学院の特徴や、設立への想いを学院長の石本 伸二さんに聞きました。
◆未来創造高等学院開設の背景について教えてください。
進路変更や退学を経験した生徒たちの「受け皿」を作りたいという構想は約15年前からありました。
退学は、心の傷を負うと思うんですよね。 その挫折を味わってほしくない、別の学び方があるよ、と提案したいと思っていたのがきっかけです。
母体の「熊本デザイン専門学校」には、毎年1割、15名程度の通信制高校出身の学生がいます。
その一方、専門学校の入試説明会で、全日制の生徒に対して通信制の生徒が遠慮や引け目を感じる雰囲気があることに違和感がありました。
通信制高校の生徒が決して劣っているわけではない、
一人ひとり能力を秘めている。自分の能力に気がついてないだけで、「通信制だから」「不登校だから」と引け目に感じることは、絶対にあってはならないことだなと思っています。


◆15年前の構想から今に至るまで、石本先生ご自身どのようなご経験をされてきましたか?
実は、私自身が鬱病を発症しました。
約8年前、まず2〜3週間、2時間しか眠れない日が続き、睡眠障害となり、休職。 その後、ひきこもり、数ヶ月間、カーテンを閉め切り、テレビもつけない状態で過ごしていました。
ひきこもり中は「食事するのが罪」と感じ、カップラーメンにお湯を入れて3分待つ行為すら億劫でした。
主治医の勧めで大阪に1ヶ月滞在し症状が安定したものの、熊本に戻ると再発した経験から、環境の変化の重要性を認識しました。
その間、家族は何も言わず寄り添ってくれました。 あるとき、職場の方からの「遊びに来ないか」という誘いがきっかけで、最初は30分、1時間から始め、徐々に時間を延ばし、3ヶ月のリハビリ出勤を経て本格復帰しました。
現在も向き合いながら生活していますが、この経験によって、悩んでいるお子さんの気持ちへの理解度を深められたんじゃないかなと思いますね。
◆ご自身の体験が、生徒への支援のあり方に色濃く反映されているのですね。
以前は「背中を押してあげよう」と考えていましたが、「押す必要はない。後ろに下がらないように手で支えてあげる」役割が大事だと、認識を改めました。
「背中を押す」のは恩着せがましいのではないかと思い、空気のような存在でありたいと思っています。
そこで、2Fの教室を「TAMARIBA(たまり場)」と位置づけ、生徒が気軽に立ち寄れる居場所を作りました。 「とりあえず家から一歩出てみよう」という気持ちを引き出し、大切にしていきます。
◆未来創造高等学院で学べることはどんなことでしょうか?
学びのコンセプトは 『好き』『得意』『夢』を見つけ、 自分らしい未来を創造する学校です。
グラフィック、ファッション、建築、映像のデザイン4分野を学べる環境があり、1年生は4分野をめぐり、2年生から好きな分野を深めます。
「熊本デザイン専門学校」の専門学校の教員による授業が週2回。開講され、オンライン学習の活用も考えています。
デザインは身近なものであり、特殊な能力がなくても誰もが関われる分野です。
着ている服を選ぶこと自体がすでにデザインの選択ですから。
建築に触れる、デザインに触れる。まずは「触れてみる」ことからはじめてもらいたいと考えています。
自分の作品作り、プレゼンテーションを通じて段階的に自信をつけさせる指導法を重視し、まずは先生と1対1から始め、段々とクラス、学年全体へと自身の関わる規模を拡できるよう促します。
小さな成功体験の積み重ねで、自信を育むアプローチを目指します。 やってみようかな、できるかな? という想いを、デザインを通して「大丈夫」「できたね」に変えていきたいですね。
◆週2日以外の日は、どのような過ごし方が可能ですか?
「TAMARIBA(たまり場)」で自由に過ごすことができます。
提携校「開志創造高等学校」のオンラインで学べる10分野授業(心理、マンガ・アニメ、eスポーツ等)を選択することもできますし、単位修得に向けてのレポート学習を個別にサポートもします。
◆未来創造高等学院を、どんな場所にしていきたいですか?
在学中だけでなく、卒業後も弱音を吐きに来られる「居場所」でありたいです。
将来的には高校生だけでなく大学生や社会人も含めた、地域に根差す「たまり場」を目指したいです。
「TAMARIBA(たまり場)」をはじめ、逃げてもいいし、休んでもいい、と言えるような居場所づくりをしていきたいですね。
人はそれぞれ食べる速さが違いますが、それを誰も気にしないように、生きるペースも人それぞれでいいはずです。3年間での卒業にこだわらず、生徒一人ひとりのペースを尊重したいですね。


未来創造高等学院のシンボルマークには
鳥の翼が描かれており、その先にペン(学び・教育の場であることを表現)が付いています。
翼は「生徒の可能性や自由な成長を象徴」していますが、「手のひらで包む(支える)」という意味も込められており、
生徒を後ろから押すのではなく、後ろに下がらないように手で支える存在でありたいという理念も表現されています。
自分の手で未来がつくれるー そんな希望に寄り添ってくれる石本先生がオープンキャンパスでお話します。
ぜひお気軽に参加ください。
(取材・文/学びリンク三浦・太田)
◆オープンキャンパス開催◆
9月19日(土)
10月17日(土)
11月14日(土)
※12月以降も開催
13:00スタート(受付12:30~)
会場:熊本デザイン専門学校本館
お申込み:TEL096-364-8521
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